（株）グリーンクロス

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レンタル事業強化で設備投資、社会貢献活動も加速

（写真中央下）5月完成予定の本社営業部新社屋（福岡市東区多の津2丁目）

昨年設立50周年を迎え、12期連続の増収増益で過去最高を更新中の成長企業。安全用品レンタル部門の強化で設備投資を加速させている。経営戦略に「健康経営」を位置づけ、社内外への普及活動を積極展開。アスリート採用やプロスポーツチームのスポンサー活動など、社会貢献への取り組みにも全力投球する。

今秋、鳥取に物流センター開設

工事現場の安全用品などの販売・レンタル、看板・サインメディアの製作販売を柱に、全国ネットワーク網を拡大。昨年7月に設立50周年を迎えた。2022年4月期（連結）は、売上高が前期比5.7%増の194億4,200万円、経常利益が同2.4%増の14億2,500万円で共に過去最高を更新し、13期連続の増収増益となる見込み。久保孝二社長は「大型イベントの資材需要は減ったが、マスクや検温器など感染対策商品の販売でカバーしている。売上高200億円突破の見通しも立ってきたが、油断せず取り組んでいきたい」と気を引き締める。各事業の専門性を高め、将来的な分社化や持ち株会社制移行も視野に、組織固めに専心する。
近年で需要が急増している安全用品レンタル事業の強化に力を注ぐ同社。安定した供給配送の体制構築を目指し、設備投資をより加速させる方針を掲げる。この3月に鳥取県境港市の工業団地で物流センターが着工、10月の完成を予定している。また、5月めどに福岡市東区多の津の本社営業部・メディア事業部を拡張移転し、拠点の充実を図るほか、京都と姫路支社の移転も計画中だ。「AIを活用した受注、配送システムの構築も進めていく。ムリ・ムダ・ムラをなくし、業務効率化を図っていきたい」と話す。また、第2の柱に据えるサインメディア事業では、屋外広告物の点検・診断から施工まで請け負う「看板クリニック」の伸展を目指し、新規開拓と協力業者の拡大を進めていく。

健康経営を積極展開

同社では、経営戦略に健康経営を位置づけ、2020年に「健康経営宣言」を制定。従業員と家族の健康、労働環境の整備を進めるべく、取り組みや計画を見える化し、社内外への普及活動を積極的に展開している。昨年9月に全国健康保険協会福岡支部の『健康づくり優良事業所』、今年3月には経済産業省の『健康経営優良法人（大規模法人部門）』の認定を受けた。「健康経営セミナーやウオーキングイベントの実施を通じて、方針の浸透はもちろんコミュニケーションの活性化にもつながっている」と笑顔を見せる久保社長。今後は健康経営優良法人の上位にあたる「ホワイト500」を目指す考えだ。

九州初の卓球女子チームのメインスポンサーに

一方で、社会貢献への取り組みにも余念がない。昨年4月、県の福岡アスリート応援企業支援事業を通じて、陸上女子100メートル障害の鎌田咲季（福岡大学卒）さんを「アスリート社員」として採用。10月には、九州初の卓球女子リーグチーム「九州アスティーダ」とメインスポンサー契約を締結した。「新しい分野に挑戦することで、会社が変わっていくイメージを社員に持ってもらいたいと考えた。社内の士気向上、企業の認知度アップ効果も期待している」と説明する。人材採用では、引き続き定期的な新卒採用を進めていく方針。公式インスタグラムで仕事風景や社員紹介などを日々掲載するなど、活動の幅を広げている。今春は3人が入社し、来期は10人以上を計画している。今後も名実共に「総合安全商社」として、さらなる躍進を続けていく。

久保孝二 社長 くぼ・こうじ／長崎市出身。１９７１年２月１日生まれの５１歳。大阪教育大学中退。１１年４月社長就任。趣味はゴルフ

【ＤＡＴＡ】
所在地／810-0034 福岡市中央区笹丘1-17-29
ＴＥＬ／092-737-0370
ＦＡＸ／092-737-0371
創業／1969年1月
設立／1971年7月
資本金／6億9,726万円
事業内容／安全機材・保安用品の販売及びレンタル、土木・建設
資材の販売及びレンタル、防火・防災及び安全に関する設備機器、事務用品機器、測量機器のレンタル、グラフィックサインの企画、製作及び販売、広告代理業
年商／194億4,200万円（2022年4月期見込み）
従業員／755人（単体）
出先／56カ所　関連会社／東亜安全施設㈱、㈱トレード、北斗ネオン㈱、㈱G-サイン
ＵＲＬ／http://www.green-cross.co.jp/

採用情報
募集職種／営業 一般事務 サインクリエイター
応募資格／新卒～30歳くらいまで
採用実績／2022年度3人
採用予定／10人以上
問合せ先／TEL.092-737-0370
担当／総務課　竹岡

（ふくおか経済EX2022年）