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ふくおか経済EX 2019

(株)オオサカネーム


創業60周年、日本を代表するサインメーカーに

メタルサイン総合メーカーのオオサカネームは昨年1月に新本社工場(糟屋郡志免町)を稼働、生産能力を大きく向上させた。並行して技術力と営業力の強化に取り組み、受注を拡大している。創業以来60年間培ってきた経験と確かな技術に磨きをかけ、日本を代表するサインメーカーへと進化している。

全国的な設備投資増で受注拡大

同社は創業者で隆二社長の父・井手義治氏が1959年に設立した「大阪ネームプレート」として始まり、今年で創業60周年を迎える。設立当初は機械に取付ける銘板を制作し、長い月日の中で確かな技術を築き上げ、国内有数のメタルサインメーカーとして実績を積み重ねてきた。
近年は全国各地で大規模、小規模問わず設備投資が相次ぎ、更新期を迎えた建物の建て替えや戸建住宅やマンション、アパートなどの増加に伴い、サインの需要は拡大。同社では商業施設や病院、マンション、企業の社屋、店舗、住宅の表札など、街中のいたるところに製品を供給している。
「昔は数十社あったサインメーカーも、現在では全国で当社を含めて数社に減った」と井手社長が語る通り、需要の増加に対応できる会社は全国的に少ないため、同社への発注も年々伸長。売り上げも順調に伸び、工場もフル稼働が続いている。成長企業を多く輩出する福岡だが、同社もその一つと言えるだろう。

新工場完成で技術、営業力アップ

総工費15億円をかけた新本社工場は、福岡空港からほど近い亀山工業団地の一角にあり、稼働から1年が経ち、新しい環境や機材に慣れた社員たちの士気は高まっている。
旧工場の3倍となる10,000㎡の敷地に建てられた新工場では、箱文字や切文字、エッチング看板など各種サインを製造。塗装ブースやクリーンルームを設置して、腐蝕加工をはじめとしたあらゆる金属仕上げを可能にするため、多種多様な薬品を安心して使用できる設備設計を施している。
同社では製品のほとんどを、顧客からのオーダーメードで受注し、営業社員が取引先と打ち合わせを重ね、「短納期・高品質・多品種生産」を徹底して、顧客が納得する製品を本社工場で作り上げる。受注が急増する東京、大阪に営業拠点を置き、新工場が完成したことで、営業面で提案力も強化。毎年開催されている展示会「SIGN EXPO」「SIGN DISPLAY SHOW」などに出展することで、新工場で磨きをかけた、営業と制作の一貫生産体制や自社製品を積極的に売り込み、新規の受注拡大に努めている。

インターンシップ、現場見学会を定期開催

創業から60年を迎え、同社が現在取り組むのは、技術継承と人材の採用。同社がモットーとする“誠意と品質”の安定を図っていくためには、最重要課題といえる。
「新工場稼働に合わせ、4年前から毎年10人ずつ従業員を採用し、現在は社員数が130人にまで増えた」と話す井手社長。中途採用だけでなく、新卒採用にも積極的で、高校生向けインターンシップや、社員が働く現場の見学会を学生向けに本社内で定期開催し、若い人材にも関心をもってもらえるように情報発信を続けている。
「メタルサインと聞いてもピンとこないかもしれないが、実は人々の日常に根ざしている製品が多い。皆さんがよく目にする、有名ブランドや大型商業施設、遊園地、住んでいるマンションのロゴだって当社が作ったものかもしれない。そういった情報を少しでも多く伝えて、モノづくりの楽しさを知ってもらいたい」と、井手社長は笑顔で語った。

井手 隆二 社長
いで・りゅうじ/福岡市東区出身。1968年5月31日生まれの51歳。西南学院大学卒。西日本シティ銀行を経て、97年8月同社入社。2010年12月社長就任

 

【DATA】
所在地/〒811-2232 糟屋郡志免町別府西1-1-8
TEL/092-518-1131
FAX/092-518-1132
設立/1959年8月
資本金/3,000万円
事業内容/金属サイン看板の製造と販売
年商/18億円(2018年9月期)
従業員/117人(アルバイト、嘱託含めて130人)
出先/東京支店(東京都中央区日本橋浜町2-48-4 平和 MKビル7F)、大阪営業所(大阪市東淀川区西淡路3-9-10)
URL/http://www.osakaname.co.jp

採用情報
募集職種/技術職、営業職
応募資格/不問
採用実績/2019年度5人
採用予定/6人程度
問合せ先/TEL. 092-518-1138
担当/井手(法)

(ふくおか経済EX2019年)