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ふくおか経済EX 2020

(株)アンサーホールディングス


創業20周年、挑戦からさらなる飛躍へ

今年6月に創業20周年の節目を迎える、北九州を代表する総合不動産企業。今夏めどに福岡都市圏エリアに本格進出し、さらなる事業拡大と組織強化、人材採用を進めていく。地域ににぎわいをもたらす各種イベントの支援や地元学生とのコラボレーションも盛んで、「街を創る、人を創る」のスローガンを体現している。

福岡都市圏の人材採用に注力

「街を創る、人を創る」をスローガンに、売買仲介から賃貸仲介、管理、土地・資産活用、リフォーム・リノベーションまで展開。着実に北九州エリアで大きなシェアを誇る総合不動産業として躍進を続けている。今年6月には創業20周年の節目を迎え、さらなる事業拡大と組織強化に臨む構えだ。三谷俊介社長は「社員が100人を突破し、今夏をめどに福岡都市圏エリアへ本格進出する。まずは不動産の売買仲介、買取再販を中心に展開し、戸建事業なども手掛けていきたい」と意気込みを語る。福岡オフィス(福岡市博多区博多駅東2丁目)を拡張し、現地採用に力を注ぐ。将来的な仲介店舗の展開も視野に本腰を入れる考えだ。
今年2月に自社企画デザイナーズ賃貸マンション「アクシオ片野」(小倉北区片野1丁目)が完成。来春には本社からほど近い同区浅野2丁目に「(仮)アクシオ北九州Ⅱ」を着工予定という。リフォーム・リノベーション部門は昨年比3倍、買取部門も同2倍、管理戸数も同1.3倍と成長を続けている。八幡地区で仲介店舗の出店も計画中で、地元北九州での展開をさらに拡大していく。

北九大の学生サークルとのコラボでPR映像制作

「当社の役割は街をにぎやかにし、人に活気を与えること」。この信念のもとに、ソフトバンクホークスやギラヴァンツ北九州のオフィシャルパートナー協賛やわっしょい百万夏まつり、阿蘇ロックフェスティバル北九州など、地域ににぎわいをもたらすイベントの支援に積極的に取り組んできた。昨年11月からは本社ビルの壁面にある街頭ビジョンを開放し、地域の飲食店や企業の紹介映像を流している。そして、このほど北九州市出身で元福岡ソフトバンクホークスの柴原洋氏を同社のアンバサダーに起用。テレビCMの放映を開始した。社会貢献の姿勢で今後も活性化に全力投球する。
また、地元学生とのコラボレーションも盛んだ。北九州市立大学の学生サークル「映像制作集団ロマンダム」とのコラボで、同社が企画参加した物件である「コンプレート古船場」の短編動画を制作。物件内のシェアハウスを舞台にした内容で、監督から演出、出演者も全て学生らが携わっている。5月にはYoutubeに公式アカウント「アンサーチャンネル」を開設予定で、インフルエンサーマーケティングにつなげたい考え。前田啓美常務は「今後は西日本工業大学とのコラボによる、自社物件のリノベーションコンテストも実施予定。北九州を若者が住む街にしたい」と微笑む。
約半数を占める20代の若い社員が成長をけん引している同社。若手を中心に結成した人材戦略チームは、社内外の講師による不動産の専門分野や自己啓発の研修を企画し、組織の底上げに取り組んでいる。基本から実践的なものまで、内容は実に幅広い。ライフスタイルに合わせた部署異動も可能で、社員の適性を生かした柔軟な働き方に対応する。「営業体制の強化で、業務効率化と生産性向上を図る。現場に裁量権を持たせるなど、意識改革も進めていきたい」と力を込める三谷社長。2021年の東京プロマーケット市場上場に向け、その手を緩めることはない。

(写真上)昨年5月、初の同社冠試合(北九州市民球場)で始球式を務めた三谷社長
(写真右下)同社アンバサダーに就任した元ホークスの柴原洋氏(右)と三谷社長
三谷 俊介 社長
みたに・しゅんすけ/北九州市小倉北区出身。1963年9月20日生まれの56歳。常磐高校卒。鉄工会社勤務などを経て、26歳で不動産業界に。仲介を中心に約10年間経験し、2000年に㈱アンサー倶楽部を設立。趣味はゴルフ

採用情報
募集職種/企画営業、一般事務
応募資格/短大、大学、大学院2021年卒業見込み(全学部全学科)
採用実績/20年度17人
採用予定/16~20人
問合せ先/TEL.093-951-6139
担当/前田啓美

(ふくおか経済EX2020年)