（株）アイケンジャパン

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全国展開が加速、IoT活用や新規事業にも挑戦

投資用アパートの企画販売を手掛ける㈱アイケンジャパン。「堅実なアパート経営」を掲げ、創業10年で販売実績700棟、売上高100億円を突破し、成長を続けている。一昨年には東京の西洋菓子店を子会社化するなど、事業の多角化にも乗り出した。さらなる飛躍に向け、人材育成と採用を強化していく。

創業10年で売上高100億円突破

2006年8月の設立以来、投資用アパートの企画販売を手掛けてきた㈱アイケンジャパン。木造2階建てアパート「グランティック」（1LDK）シリーズを中心に、「メゾネティック」（1R＋ロフト）、「ライゼスト」（木造3階建て、1R・1LDK）など多彩なラインナップで、販売実績700棟超えを誇る。その特徴はアパートとは思えないスタイリッシュな外観、豊富な標準設備、快適性と防犯性を兼ね備えた居住性だ。木造の永年の検討事項である防音・耐震強化も対応済みで、入居率は毎月98％以上、収益稼動率は完成から8年経過後も96％という高水準を維持。住み心地を気に入り、入居者がオーナーになったケースもあるという。中島厚己社長は「創業時から掲げている“堅実なアパート経営”の提案が支持された結果。当社でも10人の社員が自社商品を購入しており、自信を持って営業活動を展開している」と胸を張る。昨年仙台と岡山に拠点を開設し、販売網は全国7支店に拡大。2017年6月期決算では売上高100億円の大台を突破した。今後も全国展開を加速させていく方針で、主要支店間のエリアで拠点開設を計画している。

IT事業部を新設

「他社が真似できない価値を提供し続けるには、常に新たな付加価値を生み出していくチャレンジが欠かせない」。その一環として、今春からIT事業部を新設する。IoTを活用した「スマートハウス」の仕組みを導入し、物件のセキュリティ対策や機器管理などに活かしたい考えだ。新しい発想やアイディアを最大限に生かす場として、事業の本格化に向けた準備を進めていく。そのほか、不動産小口化商品（アパートファンド）の販売事業も検討中で、並行して取り組みを強化する。
また、16年7月に子会社化した西洋菓子店運営の㈲おだふじ（東京都練馬区）では、関東圏での多店舗展開を進めるべく、人材確保と育成に注力していく。

目指すは“世界一幸せ企業”

安定した事業基盤を強みに発展を続ける同社を支えているのは、「人材」にほかならない。組織が着実な成長を遂げる中、一人一人がさらに自分を高めようと取り組む姿勢が、定着率の高さに表れている。キャリアを広げてほしいという願いから、営業職では土地仕入れや資金調達まで担当し、工務職では一人の技術者が図面作成から完成まで受け持つ。社員のやりがいや責任感を生みだし、「オールラウンドのプロ」を育成する土壌がある。中島社長は「創業から10年、従業員数は100人を超え、業績も順調に推移してきた。常に先を見据えた人材育成に注力し、階層別研修やマナー研修など、内容の充実を図っていく」と力を込める。
また、安心して仕事に打ち込める環境づくりにも余念がない。社員の誕生日には、リクエストを聞き、社長自らプレゼントを買うという徹底ぶりだ。社員旅行やバーベキュー、ソフトボール大会といった社内イベントも活発で、家族同伴での参加も増えている。「上司と後輩の距離が近いため、何でも相談しやすく、風通しのよい社風が強み。仕事に対して周囲の理解や安心感があることは、社員にとって何よりも大きな力になる」。“世界一幸せ企業”を目指し、一丸となって突き進む同社の挑戦はこれからも続いていく。

中島 厚己 社長 なかしま・あつみ/大分県日田市出身。1965年7月23日生まれの52歳。九州電子計算機専門学校福岡校卒。不動産賃貸仲介会社、アパート販売会社などを経て、2006年㈱アイケンホームを設立、14年に㈱アイケンジャパンへ社名変更した。趣味はドライブ、ゴルフ

【ＤＡＴＡ】
所在地／〒810-0001 福岡市中央区天神2-7-21-12F
ＴＥＬ／092-739-6655
ＦＡＸ／092-739-6208
設立／2006年8月
資本金／5,000万円
事業内容／アパート・マンションの企画販売、不動産仲介業、建築の設計、施工、監理ほか
年商／103億円（17年6月期）
従業員／115人
出先／（支店）広島、大阪、名古屋、東京（オフィス）岡山、仙台 関連会社／㈲おだふじ
ＵＲＬ／http://aikenjapan.jp

【採用情報】
募集職種／不動産管理（PM）職、営業職、工務職、IT事業職
応募資格／短大、大学、大学院2019年卒業見込み（全学部全学科）
採用実績／2018年度1人
採用予定／3人
問合せ先／TEL.092-739-6658　担当／三宿、甲斐、平島

（ふくおか経済EX2018年）