FEATURE

ふくおか経済EX 2014

西部電気工業㈱


インキュベートビジネスの積極化で民需事業のさらなる拡大を目指す

(写真)津屋崎発電所(福津市)

「総合エンジニアリング企業」として、九州のICT社会をインフラ整備の面から支える西部電気工業㈱。主力の情報通信関連や土木・設備関連やネットワークソリューションに加え、太陽光発電やWi-Fi関連、位置情報ソリューションなどインキュベートビジネスにも積極的に取り組み、民需事業のさらなる拡大にチャレンジしている。

光ファイバーケーブルの接続工事

インキュベートビジネスに積極的に取り組む

NGN(次世代IPネットワーク)の本格化や移動通信サービスの多様化・高度化など情報通信業界は大きな転換期を迎えている。「総合エンジニアリング企業」として九州のICT社会をインフラ整備の面から支える西部電気工業は、主力の情報通信関連や土木・設備関連やネットワークソリューションに加え、早くから太陽光発電システムにも取り組むとともに、Wi-Fi関連ビジネスや位置情報ソリューション(GIS)、車両管理ソリューション(DSRC等)などの新たなインキュベートビジネスにも力を入れている。
特に、太陽光発電に関しては昨秋、福津市と熊本県合志市に相次いで太陽光発電所を開設。システム提案から設計、運営までのトータルサポートを大きな強みとしている同社だが、今回、満を持して自社運営による太陽光発電所開設で発電事業に本格参入した。さらに今後も九州各地の数カ所で太陽光発電所の展開を計画している。

「西部の森きくち」での下刈り(熊本県菊池市)

売上高アップにチャレンジ

このほか、組織面での構造改革にも力を入れる。昨年、社長直轄の「ビジネス営業本部」と「社会基盤事業部」を新設。より効率的・機動的な一体的事業運営により、今後の民需事業のさらなる掘り起しを図り、売上高アップにチャレンジする。
宮川一巳社長は「昨年は構造改革とともに、西部電気工業で働く全員が『一体一心』で頑張り抜くことを決意した1年だった。実際、売上高・利益も右肩上がりのトレンドになりつつある。今期は社長として『ES(従業員満足度)の向上』に真正面から取り組みたい。社員が自分の会社に誇りを持つことで、会社は成長するはず」。
さらに、会社としての企業力(安全・品質、CSR、法令順守)の強化にも余念がない。「顧客からの信用・信頼を得るためにも、会社の基本は『人』。人材育成・研修、仕事のやり甲斐・達成感、働きやすい職場環境、人事・処遇など挙げれば枚挙の暇がないが、優先順位をつけて精力的に取り組んでいく」と力強く語る。
また、地域に密着した環境関連のCSR活動にも力を入れる。2010年に熊本県菊池市と森林整備に対して支援する「企業・法人との協働の森づくり『西部の森きくち』協定」を締結。毎年春には現地で「植樹祭」を開催。社員、OB、家族などが参加してヒノキやヤマモミジなどの植樹や下刈り活動を実施している。
創業から67年。「総合エンジニアリング企業」として九州の情報通信エンジニアリング業界をリードしてきた西部電気工業。「安全と品質」の徹底で、情報通信設備、土木・建設関連、さらには環境関連など新たな時代のニーズに応えるとともに、次なる目標に向けての動きが加速する。

本社ビル(福岡市博多区博多駅東3丁目)

 

企業DATA
所在地 〒812-8565 福岡市博多区博多駅東3-7-1
TEL 092-418-3111㈹
FAX 092-418-3349
URL http://www.seibu-denki.co.jp
創業 1947年7月
設立 1947年7月
資本金 16億円
事業内容 情報エンジニアリング、土木・情報設備、建設設備、環境プラント、太陽光発電、ソリューション、ソフトウェア開発の各事業
年商 442億円(2013年3月期)
従業員 938人(2013年3月現在)

採用情報
同社ホームページをご覧ください。

(ふくおか経済EX2014年)