FEATURE

ふくおか経済EX 2019

西日本プラント工業(株)


確かな技術と誠実な施工で電力業界の変革期に挑む

九電グループの中核企業として、電力の安定供給を支え続けて65年。火力や原子力発電所の建設、保修の経験などを中心に築いた「確かな技術」と不変の精神である「誠実な施工」で、安全作業と品質管理を徹底する西日本プラント工業㈱。技術・技能を次世代へ継承し、電力業界の変革期に挑む。

強靭な経営体質を構築

2020年には「発送電分離」が施行され、その後は国の「第5次エネルギー基本計画」にバイオマス発電所などの再生可能エネルギーの主力電源化が織り込まれるなど、電力業界は新たな局面を迎える。こうした業界の変革期でも強靭な経営体質の構築を目指し、西日本プラント工業は5カ年計画「イノベーションプラン」として業務改革に取り組んでおり、最終段階に向けて仕上げの時期を迎えている。コスト、営業、要員改革を3本柱に掲げ、社員の生産性の向上を図り、一人が受け持つ工事の範囲を広げることで、コスト削減を進める。また、既存の発電事業分野以外においても、お客さまのニーズを踏まえながら新たな受注拡大を図り、建設・エンジニアリング部門ではEPC案件の継続的な受注を目指す。さらに2,000人を超える要員の機動力強化を目的として、要員稼働計画をシステム化し、情報の共有化を実現している。

2019年度、営業運転を迎える松浦発電所2号機で、主要機器であるタービンを組み立てる

技術・技能を次世代へ継承

着実な改革を進める同社だが「技術・技能の維持向上は当社事業のすべてに関わる」と強調する平田宗充社長。盤石な経営基盤を築く礎として、強みである「確かな技術」の継承を図る。近年は、コア技術である発電所主要機器の分解・点検・組立を若手社員へ継承するため、廃止となった発電所の実機を利用したタービンと発電機の研修を導入。卓越した技術・技能を保有する社員が指導者を務め、実際の工事と同様の作業を手順通り実施。過去の設備トラブルの事例を踏まえた教育も行い、理解度を確認しながら技術・技能の向上を図っている。
新人への人材教育として、独自に構築した「ブラザー制度」は、新入社員に年齢が近い先輩社員をマンツーマンで配置し、技術や社風の教育、社会人としての礼儀や私生活の指導を1年間行う。さらに悩みや相談などのサポートを行い、メンタル面もケアする。
また、社外においても、青年技能者の技能レベル日本一を競う「技能五輪」や溶接者の技術・技能を競う「溶接技術競技会」への出場支援など、手厚い育成制度を構築している。

発電機の実機を用いた研修で、若手技術者の技術・技能の向上を図る

安全を優先し、品質管理にも注力

今年度も、九州電力㈱の松浦発電所2号機増設工事、川内原子力発電所原子炉安全補助施設設置工事及び各発電所の定修工事などへの対応に備える同社。また、EPC案件として下関市に新設しているバイオマス発電所建設工事への対応も始まり、要員のひっ迫が想定されるが、職場が元気になるコミュニケーションを推進し、安全を最優先したうえで適切な品質の提供にも注力する。強みである「確かな技術」と不変の精神「誠実な施工」を活かし、新時代を迎える電力業界を支え続けていく。

平田 宗充 社長
ひらた・そうじゅう/長崎県出身、1950年9月9日生まれ。京都大学法学部卒。74年4月九州電力㈱入社後、2012年6月取締役常務執行役員お客さま本部長を経て、15年6月現職。剣道七段

 

【DATA】
所在地/〒810-8540 福岡市中央区高砂1-10-1
TEL/092-533-1702
創 業/1954年5月
資本金/1億5,000万円
事業内容/原子力・火力・地熱発電所及び産業用設備などの建設・保修
年 商/697億円(2018年3月期)
従業員/2,186人(2019年4月現在)
出 先/(支店)東京、関西(営業所)長崎(事業所)小倉、新大分、苓北、玄海原子力、川内原子力 他20
関連会社/奄美大島風力発電㈱、鷲尾岳風力発電㈱、宗像アスティ太陽光発電㈱、サンシン工業㈱、㈱朋友、㈱メンテック
URL/http://www.npc21.jp

採用情報
募集職種/技術職(機械・電気・放管)、事務職
応募資格/新卒(大学、大学院、高専、高校)
採用実績/2019年度46人
採用予定/新卒40人程度
問合せ先/TEL.092-533-1705
担当/人事グループ

(ふくおか経済EX2019年)