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TheFace2021

西日本フィナンシャルホールディングス


村上 英之

㈱西日本フィナンシャルホールディングス 社長
(㈱西日本シティ銀行 頭取)

むらかみ・ひでゆき/大分県日田市出身。1961年3月14日生まれの60歳。九州大学経済学部卒。83年㈱西日本相互銀行(現西日本シティ銀行)入行。2014年取締役常務執行役員、18年同専務執行役員を歴任。人事や企画など銀行業務の中枢を歩み、現中期経営計画を策定委員長としてまとめた。西日本FHでは16年の設立時に取締役執行役員就任。今年6月、初の生え抜きトップとして現職に

伴走型支援、DX推進、ESG取り組みをさらに加速

昨年度始動した中期経営計画が順調に進展する中、今年6月に就任した村上英之㈱西日本フィナンシャルホールディングス社長兼㈱西日本シティ銀行頭取。「“ヒューマンタッチとデジタルのベストミックスで総合力№1の地域金融グループを目指す”現中計の内容は、時流にしっかり合っている。コロナ禍による環境変化を見据え、スピード感をもって実行する」と抱負を語る。
現中計では『お客さま起点の〝One to Oneソリューション〟の提供』などを基本戦略に、中計の副題に掲げた『地域の元気を創造する』ことを目指している。コロナ関連融資では、西日本シティ銀行単体で約2万1500先に総額約7150億円の融資を実行した。「今は、個々の取引先の実情に応じて対応策を講ずる伴走型支援に力を注いでいる」。
一方、DXの推進ではデジタル専門の人員をほぼ倍増の100人体制とし、デジタルチャネルの機能を拡充。SDGsやESGへの取り組み、なかでも世界的な“脱炭素”の流れを取引先が成長につなげられるように、融資とコンサルティングの両面で支援していく。「こうした施策を支えるのは、多様性に富み、活力あふれる組織だ」と強調する村上社長。今まで以上に挑戦できる組織風土づくりにも余念がない。

DATA
所在地/〒812-0011 福岡市博多区博多駅前3-1-1
TEL/092-476-5050
設立/2016年10月
資本金/500億円
事業内容/銀行とその子会社の経営管理及び付帯関連業務
従業員/4,062人
経常収益/1,349億円(2021年3月期連結)
関連会社/(連結子会社)㈱西日本シティ銀行、㈱長崎銀行、九州カード㈱、 西日本シティTT証券㈱、㈱NCBリサーチ&コンサルティング、九州債権回収㈱、西日本信用保証㈱ (非連結子会社)㈱NCBベンチャーキャピタル、Jペイメントサービス㈱ (持分法適用関連会社)㈱NTTデータNCB

https://www.nnfh.co.jp

(ふくおか経済2021年11月号FACE)