西日本パブリック㈱

Tag:

設立20周年を契機に事業拡大でさらなる社業の発展を

（写真）夏季には30万人の人でにぎわう福岡市東区の「海の中道サンシャインプール」

行政施設の委託運営を主業務とする西日本パブリック㈱（粥川公平社長）。事業内容は海の中道海浜公園内の飲食売店、遊戯施設やサンシャインプール、天神中央公園売店「オアシスショップ」、高速道路サービスエリア（SA）の運営、貸ビル事業など多岐にわたり、消費者のニーズに応え、時代の変化に対応したサービスを展開している。その結果2011年1月期決算が過去最高の売上高25億円を記録。成長著しい同社は今年3月で設立20周年を迎え、さらなる社業の発展に向け、攻勢に出る。

サンシャインプール2年連続30万人動員

海の中道海浜公園内にある西日本最大級のレジャープール「海の中道サンシャインプール」。バラエティに富んだ6つのプールや足湯露天風呂などの施設も充実しており、園内送迎バスの増便やイベント実施などが着実に集客に結びついた結果、09年から2年連続で期間中30万人以上の動員を記録した。粥川社長は「毎週土日のキャラクターショーや、昨年実施した家電プレゼントイベントなどのソフト面の整備をさらに拡充し、お客様がさらに喜んで来ていただけるプールにしたい」と今年も様々な趣向が味わえるように計画しており、プール営業期間は過去最高の入場者数を目指す。

SA事業も好調、広川SA建て替えも計画

また同社は九州内のサービスエリア3カ所も運営。九州自動車道広川SA（上り線）、大分自動車道玖珠SA（上り線内 お食事処「福万亭」）、長崎自動車道川登SA（下り線）の3カ所で、地産地消をコンセプトにその土地の特産物を置くことを特徴にしている。その成果やETC休日割引の効果もあり、利用者が軒並みアップし、同社事業を牽引。加えて広川SAの建て替えも関係機関と調整中で、さらなる顧客獲得を狙う。各SA間の競争が休日割引の影響で激化しているが「地元の方々と協力して、休憩に立ち寄ったお客さまがあっと驚くような施設を造りたい」と意気込む。

一昨年改装した長崎自動車道川登サービスエリア（下り線）

長崎市内にオフィスビルを取得

2008年から収入の安定化を目的に開始した貸ビル事業。今年1月には長崎市勝山町に7階建てオフィスビル「長崎勝山37ビル」を取得し、福岡市内に6棟、長崎市内2棟の計8棟となった。「取得後も築年数が経過した物件に関しては素早くリニューアルを実施し、テナント入居者に働きやすい環境を提供している」という結果、テナント入居率は90%以上を維持している。今後は九州新幹線開業もあり、熊本、鹿児島でのビル取得も検討しているなど、同社の新たな事業の柱のひとつとして躍進が期待される。

今年１月に取得した長崎市勝山町の「長崎勝山37ビル」

事業拡大へ、人員増強図る

同社の着実な歩み、近年の成長により、中央、地場問わずに金融機関も私募債を発行するなど信用力も着実についてきた。粥川社長も「事業拡大の好機」と捉え、業務の多様化に伴う人員補強を実施。「新卒社員や高齢者雇用も検討中で、その方々や現在働いている現場の人間を統率できる幹部候補生も募集している」と新規採用にも力を注ぐ。
昨年4月には新業態として福岡市東区に里の駅「海の中道　海辺の里」を開業した。道の駅形式の店舗は地元産の鮮魚や野菜、青果など約300品を配置した物販コーナーと飲食コーナー「お魚料理　玄海源蔵」を併設。志賀島観光で訪れる人々へのオアシスとして親しまれている。
好調の勢いそのままに、事業の多角化を図る同社だが、一貫しているのは「社会に役に立つ企業」であること。同社の遊園施設では多くの人の楽しむ姿が見られ、SAでは、ドライブや仕事の合間の安らぎを求め、多くの人が休息している。粥川社長は「多くの人が楽しみ、喜ぶ施設を運営していく企業として、全社員でお客様のニーズに全力でこたえていきたい」と抱負を語り、20周年を契機に、もうひとつ上のステージへ駆け上がる。

福岡市東区大岳の里の駅「海の中道　海辺の里」

企業DATA
所在地　〒811-0321 福岡市東区西戸崎5丁目15-18
ＴＥＬ　092-603-0162
ＦＡＸ　092-603-0669
設立　1991年3月
資本金　9950万円
事業内容　高速道路SA運営　貸ビル事業　国営海の中道海浜公園委託運営事業 海の中道サンシャインプール管理運営事業
年商　25億円
代表者　粥川公平
従業員　200人
ＵＲＬ　http://www.wj-public.co.jp/

採用情報
募集職種　店舗管理責任者・調理
応募資格　特になし（経験者優遇）
問合せ先　TEL 092‐603‐0162
担当　淀川

（ふくおか経済EX2011年）