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第一交通産業


田中 亮一郎
第一交通産業㈱ 社長

たなか・りょういちろう/東京都出身、1959年4月4日生まれの66歳、青山学院大学経済学部卒。82年4月全国朝日放送に入社。85年7月第一交通産業㈱非常勤取締役に。96年5月副社長、97年2月の代表取締役副社長を経て、2001年6月から社長を務める。10年12月には北九州商工会議所副会頭に就任。趣味はゴルフと中学時代から続けるテニス

交通インフラの社会課題を
スケールメリットで解決へ

コロナ禍の際、売り上げが8割も減少したタクシー事業は、移動需要の順調な回復に加え、運賃改定の進展もあり、コロナ前の水準近くまで回復。昨年20周年を迎えた沖縄のバス事業も黒字転換するなど、交通事業が上向きに転じた第一交通産業㈱。2024年度には2100人の乗務員を採用し、人材教育も実施するなど人的資本への投資を進める中、田中社長は「増加するインバウンドなどさらなる移動需要の拡大に対応していく」と意気込む。
その一環で今年4月、タクシーの運行管理などに携わる交通事業部を本社一元管理から、全国6支社とハイヤー事業部に移管。地域の経済や、社会的背景を把握する各支社に権限を委譲することで、スピード感ある経営に取り組んでいる。また、第一交通産業グループと提携会社854社、加盟台数約4万1千台を結ぶ「№1タクシーネットワーク」の連携も推進。カーボンニュートラル対応に伴うEV導入や、交通空白地の解消などスケールメリットで社会課題にも対応していく構えだ。
一方、不動産事業では、飯塚市や大野城市などで分譲マンション開発が進むほか、新潟市に8月、飲食ビルを取得。交通事業を補完するもう一つの柱として経営の安定に貢献している。

 

DATA
所在地/〒802-8515 北九州市小倉北区馬借2-6-8
TEL/093-511-8811
創業/1960(昭和35)年6月
設立/1964年9月
資本金/20億2,755万円
事業内容/タクシー事業、バス事業、不動産分譲・賃貸、金融事業ほか
従業員/約13,300人
売上高/994億5,900万円(2025年3月期連結)
拠点/(支社)関東、中部、関西、中国・四国、九州、沖縄(グループ事業所34都道府県)
関連会社/那覇バス㈱、㈱琉球バス交通、㈱第一ゼネラルサービスなど165社(うち連結子会社153社)

https://www.daiichi-koutsu.co.jp/

(ふくおか経済2025年11月号FACE)