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TheFace2016

福岡地所


榎本 一郎

福岡地所㈱ 社長


えのもと・いちろう/福岡市出身。1974年8月1日生まれの42歳。ラ・サール高校から東京大学法学部卒。97年4月㈱日本興業銀行(現㈱みずほ銀行)入行。同行退職経て03年8月ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院卒経営学修士(MBA)。同年9月に福岡地所入社。福岡リート投資法人の設立やキャナルシティ博多イーストビルの構想、オフィス事業などに現場で関わった。11年8月常務。14年8月代取専務。15年8月社長就任。趣味はスポーツ観戦。歴史好き。ラ・サール時代は体育祭で応援団長、大学時代はバックパッカーで約20カ国をまわった。座右の銘は高杉晋作の「おもしろきこともなき世をおもしろく」

キャナル「体験価値」上げ、オフィス・ホテルは攻めに

開業20周年のキャナルシティ博多で、個人海外旅行客の取り込みを狙い外国人観光客向け案内所を新設。今冬には日本最大級の3Dプロジェクションマッピングを導入。“テーマパーク”として、「体験価値」を高めていく。
社長就任以来、「グループ全ての部署から新規事業を」とも言ってきた。アイランドシティでは、19年をめどに、約1・8万㎡の敷地に物流施設を開発。また、2年前の東京に次いで、昨年シンガポールに、今年は熊本にも出先を置き、情報収集とビジネスチャンスのリサーチを続ける。今年9月には住宅事業部が店舗型の住まいの相談窓口「住まいるデスク」を新設した。
一方既存事業では、上向きな市場を背景に「今後、攻めていく」のがオフィス事業とホテル事業。天神で計画中の新ビルは16階建てで、福岡にかつてない最高品質のものを2020年頃の完成へ向けて計画する。ホテル事業では宿泊特化の「ホテルフォルツァ」を五輪までに全国で10棟を目指す。
このほど同社のマンション「ネクサス大濠公園」がグッドデザイン賞を受賞した。これまでも物件のデザインで驚かせてきた同社だが、今後は、受賞物件で実現させた上質かつ優美なデザインをオフィスやホテルにも反映していく考えだ。

DATA
所在地/〒812-0018 福岡市博多区住吉1-2-25 キャナルシティ・ビジネスセンタービル10F
TEL/092-272-2787
創業・設立/1961年7月
資本金/40億円
事業内容/商業施設の開発、管理、運営、分譲・賃貸マンションの開発、オフィスビルの開発・管理 他
売上高/325億円(16年5月期単体)
従業員/219人
関連会社/㈱サン・ライフ、㈱エフ・ジェイホテルズ、福岡地所シニアライフ㈱、福岡地所R&I㈱ 他

www.fukuokajisho.com

(ふくおか経済 2016年11月号FACE)