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福岡地所


榎本 一郎

福岡地所㈱ 社長

えのもと・いちろう/福岡市出身。1974年8月1日生まれの45歳。ラ・サール高校から東京大学法学部卒。97年4月㈱日本興業銀行(現㈱みずほ銀行)入行。同行経て2003年8月ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院卒経営学修士(MBA)。同年9月に福岡地所入社。11年8月常務。14年8月代取専務。15年8月社長。趣味はスポーツ観戦。歴史好き。ラ・サール時代は体育祭で応援団長。大学時代はバックパッカーで約20カ国を回った。座右の銘は高杉晋作の「おもしろきこともなき世をおもしろく」

「天神ビッグバン」成功へつながる企業誘致を

今年5月期のグループ全体での経常利益が80億円を超え、過去最高水準のレベルとなった。
商業事業では榎本社長が掲げる『体験価値向上』の充実が進む。キャナルシティ博多の「キャナルアクアパノラマ」や木の葉モール橋本の「とばんね」に続き、今秋、マリノアシティ福岡に国内最大級の屋内スポーツ施設「ノボルト」をオープン。好調な出足で、今後は外国人の利用にも期待を寄せる。
オフィス事業は管理物件が99.2%と引き続き高稼働。加えて、最近の旺盛な市場による賃料上昇も追い風だ。「天神ビッグバン」の第1号プロジェクトの「天神ビジネスセンター」は2年後の完成に向けて建設が進む。「我々は先鋒役だと思っている」とし、「天神ビッグバン」全体を見据えた上で、「福岡のシリコンバレー化に続くような“尖ったテナント誘致”を実現させたい」と意気込む。
一方で、地元福岡の起業家支援にも力を入れる。運営する官民共働型スタートアップ支援施設「フクオカグロースネクスト」は2期目がスタート。高度な成長支援プログラムをそろえ、「商都・博多は起業家精神が満ち溢れている。彼ら起業家たちを少しでも高い確率で成功に導きたい」とサポートする。

DATA
所在地/〒812-0018 福岡市博多区住吉1-2-25 キャナルシティ・ビジネスセンタービル10F
TEL/092-272-2787
創業・設立/1961年7月
事業内容/商業施設の開発・管理・運営、分譲・賃貸マンションの開発、オフィスビルの開発・管理ほか
売上高/227億円(2019年5月期単体)
関連会社/㈱サン・ライフ、㈱エフ・ジェイホテルズ、福岡地所シニアライフ㈱、福岡地所R&I㈱ほか

http://www.fukuokajisho.com

(ふくおか経済2019年11月号FACE)