FEATURE

TheFace 2017

玉屋


山喜多 映一

㈱玉屋 社長

加持 豊

㈱玉屋 常務

(左)やまきた・えいいち/熊本県出身。1954年4月3日生まれの63歳。慶應義塾大学経済学部卒。1978年4月福岡銀行入行、小倉、箱崎支店長などを歴任後、執行役員久留米営業部長を経て2007年3月に玉屋入社。08年3月執行役員経営企画本部長、09年3月常務、11年4月専務、16年1月から社長。趣味はゴルフ、ベーカリー巡り
(右)
かもち・ゆたか/田川市出身。1957年7月5日生まれの60歳。久留米大学商学部卒。東芝半導体事業の経理・財務担当を経て90年8月に玉屋入社。2009年3月執行役員経理部長、16年1月常務就任。委嘱業務は経営本部長兼経理部長。趣味は読書、スポーツ観戦

業界の転換期迎え拡大路線から内部体質強化へ

2018年2月1日に遊技機の規則改正が施行される。これは出玉を現在の3分の2へ引き下げるというもので、向こう3年間の経過措置の間に何らかの対応策を講じなければ、単純にパチンコ業界の市場は3分の2に縮小する可能性があることを意味する。

玉屋ではこの急激な環境変化に対応すべく、今後内部体質の強化を図る。特に出店計画では、16年1月に策定した中・長期経営計画「SASUGA玉屋プラン」で掲げた20店舗体制への増店計画を改め、既存17店舗の強化と活性化に注力。魅力ある店作りはもちろん、敷地を有効活用した付帯事業や付加価値性の高い再開発も視野に、安定的に集客が見込めるビジネスモデルへの変革を進めていく。

「本業外の収益源を模索する時期にきているのは確か。その一方で今回の規則改正が業界の大衆娯楽への回帰を促す契機としても期待されている。お客様が気軽に来店できる環境をいかに提供できるか。その仕組みを作るこれからの3年間が重要だ」と語る山喜多社長。マスコットの「たまピー」によるイメージ戦略も奏功し、新たなファン層も着実に開拓している。業界が大きな転換期を迎える中、ピンチをチャンスに変え、企業理念である“クリーンで強いアワーカンパニー”を目指す。

DATA
〒810-0003 福岡市中央区春吉3-12-1 TEL 092-718-3330 創業/1953年8月 設立/1991年2月 資本金/3,000万円 事業内容/パチンコ店の経営 従業員/約500人 売上高/446億円(2016年12月期) 店舗/(福岡地区)本店、宗像店、室見店、新宮店、空港店、太宰府店、屋形原店、野方店、中尾店、大橋店、筑紫野店(飯塚地区)飯塚本町店、上三緒店、稲築店(佐賀地区)みやき店、唐津店、伊万里店

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