FEATURE

TheFace2021

玉屋


㈱玉屋

山喜多映一 社長(左)やまきた・えいいち/熊本県出身。1954年4月3日生まれの67歳。慶應義塾大学経済学部卒。1978年4月福岡銀行入行、小倉、箱崎支店長などを歴任後、執行役員久留米営業部長を経て2007年3月に玉屋入社。08年3月執行役員経営企画本部長、09年3月常務、11年4月専務、16年1月から社長。趣味はゴルフ、ベーカリー巡り
山口智也 常務(右)やまぐち・ともや/鹿児島県枕崎市出身。1974年7月17日生まれの47歳。九州大学工学部中退後、2000年12月に玉屋室見店スタッフとして入社。室見店店長、本部営業部長兼本店店長などを経て、14年4月執行役員営業部長、17年1月同経営戦略室長、18年1月常務執行役員経営戦略部長、19年3月同経営企画本部長、20年1月から常務取締役経営企画本部長。趣味は釣り、ランニング

再開発事業と社風改革を創業70周年の弾みに

コロナ禍による来店客の減少に加え、年明けに迫る旧規則機の完全撤去に伴う遊技機の差し替えなど、パチンコ業界を取り巻く経営環境が厳しさを増す中、分権化された営業本部と管理本部がうまく機能しこの難局を乗り越えている。「スポーツブランドのナイキのロゴに似た緩やかな右肩上がり」。山喜多社長はそう笑みを浮かべ業績の回復ぶりを例えれば、山口常務も「収益の柱である本店の集客が戻ったことが大きい」と、本来の収益スキームを取り戻しつつある現状に表情は明るい。
その本店では8月から10月にかけ、夫婦石病院(飯田武史理事長)の協力のもとでコロナワクチンの職域接種を実施。従業員とその家族だけでなく、周辺地域の飲食店関係者や取引先にも対象を拡大するなど、「お客様と従業員を守る」という信念を具現化した業界初の取り組みが注目を集めた。
現在、来夏の全面開業に向け、宗像店に隣接する複合施設「トリアーダ宗像」の再開発事業が進む。街の賑わいと防災拠点としての貢献、そして新たな収益源の確立を目指す一方で、経営幹部が率先垂範する社風改革にも着手し、働きやすさと一体感のある組織づくりにも注力する。2年後に創業70周年。永続企業への確かな歩みは続く。

DATA
所在地/〒810-0003 福岡市中央区春吉3-12-1
TEL/092-718-3330
創業/1953年8月
設立/1991年2月
資本金/3,000万円
事業内容/パチンコ店の経営
従業員/約500人
売上高/305億円(2020年12月期)
店舗/15店舗(福岡地区)本店、宗像店、室見店、新宮店、空港店、太宰府店、屋形原店、野方店、中尾店、大橋店、筑前店(飯塚地区)飯塚本町店、嘉麻店(佐賀地区)唐津店、伊万里店

https://www.tamaya.gr.jp

(ふくおか経済2021年11月号FACE)