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玉屋


㈱玉屋

山喜多 映一 社長(左)やまきた・えいいち/熊本県出身。1954年4月3日生まれの66歳。慶應義塾大学経済学部卒。1978年4月福岡銀行入行、小倉、箱崎支店長などを歴任後、執行役員久留米営業部長を経て2007年3月に玉屋入社。08年3月執行役員経営企画本部長、09年3月常務、11年4月専務、16年1月から社長。趣味はゴルフ、ベーカリー巡り
山口 智也 常務(右)やまぐち・ともや/鹿児島県枕崎市出身。1974年7月17日生まれの46歳。九州大学工学部中退後、2000年12月に玉屋室見店スタッフとして入社。室見店店長、本部営業部長兼本店店長などを経て、14年4月執行役員営業部長、17年1月同経営戦略室長、18年1月常務執行役員経営戦略部長、19年3月同経営企画本部長、20年1月から常務取締役経営企画本部長。趣味は釣り、ランニング

withコロナで復興ステージ駆け上がる

政府の緊急事態宣言翌日の4月8日、いち早く福岡県内全店で自主休業に踏み切った。県の休業要請発令前にも関わらず、その迅速な対応に「お客様と従業員を守る」という玉屋の強い信念と姿勢を垣間見る。消費増税、禁煙化対策、機械の大量入れ替えなど、山積する課題を抱える中でのコロナショック。約40日間に渡った異例の休業措置の影響はあまりにも大きいが、そんな中でも医療従事者への1万枚のマスク寄贈、献血活動などの地域貢献活動は従来通りに継続している。また営業再開後も、withコロナに適応した営業スタイルを遂行。ガイドラインに基づく感染対策を実施した企業として県のHPに紹介されるなど、各店が安心・安全な店づくりを徹底した。
「売上げは80%まで回復している。ただこれ以上の回復は見込めない。これからはこの水準で経営を維持できる収益モデルの構築が不可欠となる」と山喜多映一社長。1月に就任した山口智也常務も「平時の改善ではなく、有事の改革。それくらいの意識で明確な実行プランを立てる」と決意を口にする。運営する商業施設「トリアーダ宗像」の再開発、本店リニューアル構想も控える中、この難局を乗り越え全社一丸で復興ステージを駆け上がる。

DATA
所在地/〒810-0003 福岡市中央区春吉3-12-1
TEL/092-718-3330
創業/1953年8月
設立/1991年2月
資本金/3,000万円
事業内容/パチンコ店の経営
従業員/約500人
売上高/410億円(2019年12月期)
店舗/16店舗(福岡地区)本店、宗像店、室見店、新宮店、空港店、太宰府店、屋形原店、野方店、中尾店、大橋店、筑前店 (飯塚地区)飯塚本町店、上三緒店、稲築店(佐賀地区)唐津店、伊万里店

https://www.tamaya.gr.jp

(ふくおか経済2020年11月号FACE)