FEATURE

TheFace2021

正晃ホールディングス


印 正哉

正晃ホールディングス㈱ 社長

印 正俊

正晃ホールディングス㈱ 副社長

いん・まさや(左)/福岡市出身。1954年2月23日生まれの67歳。福岡大学商学部卒。和光純薬工業㈱(現富士フイルム和光純薬㈱)勤務を経て、76年正晃化学薬品㈱に入社。85年常務、88年専務、91年社長(現任)。2015年に正晃HD㈱社長。趣味は車、カメラ、旅行
いん・まさとし(右)/福岡市出身。1982年9月9日生まれの39歳。福岡大学商学部卒。2006年に正晃入社、和光純薬工業㈱に出向。15年執行役員、16年取締役執行役員、18年常務、20年4月に副社長就任

次代を見据えてグループ年商1,000億円を突破

総合試薬ディーラーの正晃㈱(福岡市)を中核に、ライフサイエンスの専門商社や理化学機械の輸入・販売、試薬卸、IT関連企業など全国に7社が連なる正晃ホールディングス㈱。その他の海外現地法人や関連会社を含めたグループ年商は1000億円を突破し、2018年に策定した5カ年経営計画の目標を3期目でクリアした。新型コロナウイルス感染拡大の影響から一時期、メディカル(医療)部門の主力である検査用試薬や機器消耗品の売り上げが縮小したものの、以前から学術研究分野で取り扱ってきたPCR等の検査機器や関連試薬、消耗品などの供給増が貢献。予定を大きく上回るペースでの達成となった。ただ、印正哉社長は「あくまでも、この需要増は一過性のものであり、アフターコロナの時代を見据えた備えが必要。幸い、今回の感染拡大を教訓にして、医療・学術分野での研究・開発の重要性が見直され、基礎研究試薬や検査用試薬のニーズが期待できる」と気を抜かない。
昨年4月には長男の正俊副社長が代表権を持つとともに、正晃の副社長にも昇格。現在ではグループ内の営業全般を統括する。中期経営計画の終了後には、さらに新たな布陣を計画しており、次なる大きな目標に挑む。

DATA
正晃ホールディングス㈱
所在地/〒813-0062 福岡市東区松島3-34-33
TEL/092-626-8080㈹
設立/2015年10月
資本金/1,000万円

正晃㈱ 
所在地/〒813-0062 福岡市東区松島3-34-33
TEL/092-621-8199㈹
創業/1950年9月
設立/1955年10月
資本金/5,000万円 基礎研究試薬、体外診断用医薬品、化学工業薬品、理化学機器、医療用機器等の販売、コンピュータおよび関連ソフトウェアの開発・販売
売上高/623億円(2021年3月期)
従業員/496人

http://www.seikonet.co.jp

(ふくおか経済2021年11月号FACE)