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東武住販


荻野 利浩

㈱東武住販 社長

おぎの・としひろ/下関市出身。1953年8月3日生まれの67歳。県立福岡工業高校卒。84年9月㈱東武住販を設立し社長に就任。2009年に福岡証券取引所の九州IPO挑戦隊に第一期生として入会し、14年5月22日、ジャスダックと福岡証券取引所Q-Boardに重複上場を果たした。著書に自叙伝「積小為大~我が人生の回想~」。山口県中小企業経営者協会会長も務めており、9月には設立30周年記念として、山口県内の全19市町に「飛び出し注意看板」250枚を寄贈した
(写真)荻野社長(中央)と本社スタッフ、マスコットキャラクター「ホービス」。背景の左側が建設中の3階建て新本社ビル。右側が2003年の移転から株式上場も見届けた現本社ビル

21年の新本社屋完成で開く新たな歴史の一ページ

20年5月期決算では、主力の中古住宅買取再販事業における在庫不足が要因となり、下半期での挽回も僅かに及ばず9期ぶりの減収減益で着地。しかし、すかさず在庫確保に向けたテコ入れに踏み切っていたことが奏功し、今期は極めて好調な滑り出しで本来の実力をいかんなく発揮している。  その原点には設立当初からこだわり続ける不動産仲介事業がある。現在は中古住宅買取再販が主力となっているが、「販売と仲介で年間1000件の取り扱いがあり、仲介で培われたスキルとノウハウが販売にもつながる」と、トップセールスとして最前線を走ってきた経験から提言。新型コロナや甚大化する自然災害への対処が必要な時代において、「密集を避けるとともに、水や食料の保管スペースも十分に確保できる戸建て住宅が求められてくる」とし、新しい生活様式でのニーズ拡大にも対応していく。
現在は本社の隣接地に3階建て新本社屋を建設中で、新下関支店を統合したことで店舗運営の効率化を推進。屋上には人工芝を敷いて、地域住民や顧客を招いたイベントスペースとしても活用する予定だ。新本社屋は21年1月に完成予定となっており、東武住販の新たな歴史の一ページが開かれる。

(写真)3階建て新社屋の完成イメージ

DATA
所在地/〒750-0014 下関市岬之町11-46
TEL/083-222-1111
創業/1984年9月
設立/1989年8月
資本金/3億288万円
事業内容/不動産売買・賃貸管理事業、不動産関連事業、介護福祉事業など
従業員/129人
売上高/68億5,020万円(2020年5月期)
拠点/(福岡支社)〒812-0012 福岡市博多区博多駅中央街8番1号 JRJP博多ビル9階
TEL/092-418-1100
(店舗)福岡、山口、広島、大分、佐賀、熊本に19店舗

https://www.toubu.co.jp/

(ふくおか経済2020年11月号FACE)