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岡野バルブ製造


岡野 武治

岡野バルブ製造㈱ 社長

おかの・たけはる/北九州市出身、1981年7月1日生まれの42歳。上智大学経済学部卒。2006年入社。12年2月取締役、16年2月常務取締役を経て20年2月に社長就任。趣味は30代後半から始めた筋トレ。近い将来!?のフィットネス大会への出場も視野に日々トレーニングを重ねる

事業領域の拡大に活路、新事業にも手応え

発電プラント向けの高温・高圧バルブのトップメーカーとして、約1世紀に渡り社会インフラを支えてきた岡野バルブ製造。東日本大震災以降は原発停止の影響を受け低調に推移していた既存事業だったが、現在は一定ラインで歯止めをかけて維持。その原動力となっているのが派生領域の拡大だ。
近年ではバルブ以外の受託生産に力を入れるなど「ものづくり」の枠を広げた展開に加え、メンテナンスも廃炉関連をはじめとするバルブメンテナンス以外の工事に参入。また60カ国以上でバルブの輸出実績があるバルブ製造事業では、近年日本のプラントメーカーだけでなく、海外のプラントメーカーへの直接納入も行うほか、メンテナンス事業も海外企業との連携で受注を図るなど、既存技術の海外展開も積極的に進めている。
その一方で装置産業のDX支援や越境と共創を提供するイノベーション拠点の開設、さらに地方の中小企業の事業再構築支援といった新事業も構築中で、これらの取り組みで得た情報、ノウハウはものづくり産業の活性化や地方創生にも生かそうとしている。岡野社長が見据える「未来型ものづくり企業」へ。数々の実践でその実現を手繰り寄せる同社の今後に注目だ。

DATA
所在地/〒800-8601 福岡県北九州市門司区中町1-14
TEL/093-372-1131
創業/1926年(大正15年)11月
設立/1936年(昭和11年)2月
資本金/12億8,625万円
事業内容/発電用高温高圧バルブの開発・製造・保守、その他工業製品の受託生産、工業プラントにおける各種工事、研究開発の受託、DXの実施・支援、産業振興、地域振興の実施・支援
従業員/356人
売上高/68億8,700万円(2022年11月期)
拠点/(事業開発)東京、沖縄(工場)行橋(営業所)東京、大阪
(メンテナンス)行橋、岡山、大坂、静岡、千葉、福島、新潟、宮城、北海道
関連会社/(連結子会社)岡野クラフト㈱

http://www.okano-valve.co.jp/

(ふくおか経済2023年11月号FACE)