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TheFace 2018

堀内電気


堀内 重夫

㈱堀内電気 社長

ほりうち・しげお/大野城市出身。1958年12月23日生まれの59歳。筑紫工業高等学校(現筑紫台高等学校)卒。86年に堀内電気工事店として創業後、97年に㈱堀内電気を設立。2017年5月から福岡電気工事業協同組合の副理事長を務める。趣味は釣り、ゴルフ
(写真)「再エネ推進企業として太陽光エネルギーからの水素生成にこだわった」と話す堀内社長。すでに社用車としてトヨタのFCV「ミライ」を2台所有するなど、水素ステーション建設への強い意気込みが感じられる

本社敷地に水素ステーション建設へ

太陽光発電事業を通じた再生可能エネルギーの利用推進を掲げてきた堀内電気が、2020年初頭の完成を目指し、独自に商用水素ステーションの整備に乗り出す。福岡県では9カ所、(11月1日現在)と決して十分な数とは言えない水素ステーション。FCV(燃料電池自動車)の普及に向け国の戦略的な整備が待たれる中、同社は補助金を活用し設置することで、その普及に先鞭をつける。
場所は本社に隣接する約120㎡の社有地で、設備は「オンサイト方式 パッケージ型水素ステーション」。本社ビルの屋上等に設置した太陽光パネルから得た発電エネルギーで水を電気分解し、高圧水素ガスを製造する仕組みで、充填圧力は70MPa(メガパスカル)と、トヨタのミライだと一度の充填で400㎞以上の走行が可能だ。
同社ではこの取り組みをきっかけに、水素ステーションを活用した再エネの利活用を実証実験する産学連携プロジェクトにも参画しており、それも間もなく始動する。今後もFCVの普及拠点を目指す福岡県をはじめ、同業者や他県の自治体などとも協力しながら、再エネ推進企業としての新たなソーシャルミッションに挑む。

DATA
所在地/〒812-0861 福岡市博多区浦田1-5-46
TEL/092-513-3377
創業/1986年9月
設立/1997年4月
資本金/4,000万円
事業内容/電気設備工事、太陽光発電システムの設計・施工、電気通信設備工事
従業員/22人
売上高/19億5,000万円(2018年3月期)
拠点/大野城、大隅、出水、長崎
関連会社/㈱eパワー

http://www.horiuchi-e.co.jp

(ふくおか経済2018年11月号FACE)