FEATURE

TheFace2021


後藤 元晴

㈱匠 社長

(写真左上)「TiTra S」(SLAM方式)
(写真左下)「TiTra G」(GRID方式)
(写真右)「タクミクリン」

「タクミクリン」で人々の生活に安心を

自走型オゾン発生空気清浄ロボット「タクミクリン」のリリースから1年が経過。後藤社長は「いまだ新型コロナの収束が見えない中、当ロボットを通じて人々の生活に安心を提供したい」と思いを語る。4月に博多区東那珂2丁目に技術センターを開設し、本格的に生産をスタート。5月には投資会社2社を引受先とする第三者割当増資で4億円を調達したことも追い風に、開発やメンテナンスを強化していく。
タクミクリンは周囲の地図情報や障害物を検知する「SLAM技術」を活用し、無人環境下で自走しながらオゾンを噴霧するロボット。昨年5月に奈良県立医科大学によって新型コロナの不活性化が確認されたCT値60をベースにオゾン除菌する。オゾン発生器は優れた技術力と実績を持つ、オーニット㈱(岡山県赤磐市・日本オゾン協会認定企業)製のオゾン除菌脱臭機「剛腕ツイン」のオゾナイザーを搭載し、298万円で販売している。
来年には同ロボットの新製品を計画。安全面の問題から、これまで稼働は無人環境下に限定されていたが、人がいる日中でも使えるよう低濃度のオゾンや脱臭機能を備え、サイズは従来よりも小型化するという。販売だけでなく、サブスクリプションでも展開していく考えだ。

後藤元晴社長
ごとう・もとはる/大分県宇佐市出身。1968年3月21日生まれの53歳。趣味はテニス

 

DATA
所在地/〒810-0072 福岡市中央区長浜2-4-1 東芝福岡ビル6F
TEL/092-707-3620
設立/2015年3月
資本金/3億9,510万円
事業内容/ロボット事業
従業員/53人
拠点/東京営業所(東京都港区新橋6-13-9 REGRARD SHIMBASHI 3階)、大分工場(大分県速見郡日出町川崎4260-1 川崎工業団地内 西棟)、技術センター(福岡市博多区東那珂2-4-9)

https://www.takumi-robo.com/

(ふくおか経済2021年11月号FACE)