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TheFace2006

九州三井アルミニウム工業


川井 洋一

九州三井アルミニウム工業㈱ 社長

かわい・よういち/熊本市出身、1944年5月15日生まれの61歳、熊本大学工学部卒。1970年に三井アルミニウム工業㈱(現九州三井アルミニウム工業㈱)入社、85年から86年までブラジル・アルブラス社へ派遣、89年九州三井アルミニウム工業㈱発足と共に取締役鋳造部長、2001年6月同社代表取締役社長に就任。趣味はゴルフ
(写真)同社役員(左から専務
蓮尾勇次、専務 三久保 滋、社長 川井洋一、常務 村瀬正教、取締役 後藤保典)

素材から加工までの一貫体制で「アルミ」の可能性を追求

自動車をはじめ、住宅や半導体・電子機器などさまざまな分野で使用されている「アルミ」。軽くて強く、耐食性に優れ、加工性が良い…など、金属ながらも柔軟な特徴を持つ「アルミ」に夢と可能性を掛けているのが、九州三井アルミニウム工業㈱だ。
主に、電解コンデンサー用のアルミ箔として使用される高純度アルミにおいては、独自の精製技術を駆使し、低価格で高品質の製品を生み出し、販売シェアは全国トップに位置する。また、自社製アルミ合金を砂で作った型に流し込み、固めた「砂型鋳物」は、産業用ロボットの部品などに使用されるなど、今後の事業展開に期待が寄せられる。
10月には、「超高純度アルミ」(純度99.999%)を製造する新工場「5N(ファイブナイン)工場」が完成した。竣工式の場で「最先端の技術を取り入れた工場で、高純度アルミに続く主力製品の開発に取り組んでいく」と決意を表明した川井社長。同工場では、半導体の配線材料となる超高純度アルミや特殊アルミを生産し、国内外の半導体メーカーに販売していくという。
いまや、さまざまな産業分野でリサイクル可能な「資源」として使用される「アルミ」。限りない可能性を秘めた「資源」を追求し、製品提供を通した同社の世界への挑戦は続く。

DATA
所在地/大牟田市四山町80番地
TEL/0944-53-3590
設立/1989年2月
資本金/13億5,000万円
事業内容/アルミニウム精製品・加工品の製造
従業員数/293人(社員161人、パート、協力会社132人2006年3月31日現在)
年商/164億8,200万円(06年3月期)

http://www.kmac-web.com

(ふくおか経済2006年11月号FACE)