FEATURE

TheFace2021

中小機構 九州本部


橋本 大哉

中小機構 九州本部 本部長

はしもと・ひろや/栃木県那須塩原市出身。1962年6月14日生まれの59歳。新潟大学法学部卒業後、85年4月に同機構前身の地域振興整備公団入団。2006年7月中小企業基盤整備機構総務部参事、09年7月中部支部企画調整部企画調整課長、12年4月企画部地域本支援統括室長、13年10月同部参事、16年5月沖縄事務所長、18年7月総務部審議役を経て、20年7月九州本部本部長に就任。趣味はジョギング、読書、街歩き

中小企業の生産性向上と事業継続を伴走支援

少子高齢化による労働人口の減少や感染症拡大の影響など、中小企業を取り巻く経営環境は厳しさを増す中、中小機構が重点事項として取り組むのが生産性向上と事業継続。橋本大哉本部長は「九州の労働生産性は全国平均を下回り、伸び率も低い。加えて、深刻な後継者不足や、集中豪雨や台風などの災害にも備えなければならないなど課題は多い」と現状を認識する。
そこで九州本部では、商品、サービスの付加価値向上や投入資源の効率化を推進。中小企業向けBtoBマッチングサイト「J‐GоodTech」の活用や、海外展開支援などで売り上げ拡大、販路開拓をサポート中だ。さらに、「IT戦略ナビ」や「IT経営簡易診断」で各社ニーズに適したIT化を推進するほか、専門家派遣による生産や物流現場の改善などを通じ、地場企業に投入資源の効率化を促している。事業継続については、事業承継に関する助言や情報提供、災害等に対し複数事業者で行う「事業継続力強化計画」の策定支援などに取り組んでいる。
そのほか、8月には「SDGs」の理解や普及を図るための相談窓口を開設するなど、中小企業の課題解決に尽力する九州本部。「これからも伴走型の中小企業に寄り添った支援を継続していく」と橋本本部長は約束した。

DATA
所在地/〒812-0038 福岡市博多区祗園町4-2 サムティ博多祇園BLDG.2F
TEL/092-263-1500㈹
開設/2004年7月
事業内容/中小企業・小規模事業者の経営支援、地域活性化支援、国際化支援、中小企業大学校の運営、共済制度の運営
職員数/39人
拠点/中小企業大学校直方校(直方市)、中小企業大学校人吉校(人吉市)、南九州事務所(鹿児島市)、 沖縄事務所(那覇市)

https://www.smrj.go.jp/regional_hq/kyushu/

(ふくおか経済2021年11月号FACE)