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三友機器


河内 旭

三友機器㈱ 代表取締役会長

かわうち・あきら/熊本県山鹿市出身。1946年1月9日生まれの73歳。趣味はゴルフ。2014年に経営者賞、18年に旭日単光章(中小企業振興功労)を受賞した

新工場、M&A 積極策で成長を加速

茶葉を抽出するニーダー設備やドリップ式コーヒーなど主力の抽出器関連で国内90%以上のシェアを持つ三友機器では現在、投資額34億円をかけた新工場プロジェクトを古賀市で進めている。ボトルメーカー・家畜運送向けの特殊車両事業と、家畜ふん尿や汚泥などの有機物を急速堆肥化するプラント「コンポ富士」など環境プラント事業での生産能力を大幅に引き上げるもので、「両新規事業は当社が近年力を注ぎ、大きく成長している分野。2021年の新工場稼働を機に、さらに飛躍させたい」と河内会長は意気込みを語る。
また、7月には環境装置製造の共立工業(神奈川県)の全株式を取得し、子会社化。同社は食品廃棄物の乾燥機や分別機などの持つ圧力容器の分野で高い技術力と貴重な特許を持つため、環境プラント事業との大きなシナジー効果が見込まれている。
来年には創業45周年を迎え、三友機器単体で売上高150億円も視界に捉えるなど、ここに来て“第二創業期”ともいえる成長を遂げている同社。河内会長は「ニーズに応えるだけでなく、ニーズを汲み取ることで“機械屋”としてさらに成長していきたい」と展望を語った。

DATA
所在地/(本社)〒810-0074 福岡市中央区大手門1-1-3
TEL/092-711-8858
創業/1975年
設立/1984年
資本金/5,000万円
事業内容/食品包装プラント、畜産環境プラントの設計・販売・据付
従業員/123人(2018年12月期)
売上高/141億円(18年12月期)

http://www.sanyu-kiki.co.jp/

(ふくおか経済2019年11月号FACE)