FEATURE

ふくおか経済EX 2010

㈱西日本シティ銀行


合併5周年、地域との一体的成長で九州No.1バンクの実現を目指す

昨年10月に合併5周年を迎えた㈱西日本シティ銀行。この間、人事統合やシステム統合、重複店舗の統廃合など、合併にまつわるさまざまな課題を克服し、06年6月に就任した久保田勇夫頭取の下、同年10月以降、営業重視の体制に転換してきた。08年度からは、「国内トップレベルのサービスを地元で提供し、お客さまとともに栄える九州No.1バンク」の実現を掲げた中期経営計画『New Stage 2008』をスタート。その最終年度となる10年度は、昨年5月から実施している合併5周年記念事業で「地域との共栄」を再確認しつつ、全役職員が一丸となって新たな銀行像の実現に向けて着実に歩を進めている。

証券子会社設立で高度な金融サービスを拡充へ

現在でも地銀上位行にランクされる同行だが、中計ではさらにレベルアップを図り、中長期的に東京・海外と同レベルのトップクオリティのサービス提供による地域への貢献を通じた成長を目指している。そのなかで、まず挙げられるのが「高度なソリューション力に基づく最先端の金融サービス」の提供だ。今後の成長が見込まれる医療・環境・農業分野において、高度な金融サービスの提供に努めている。
さらに、貯蓄から投資への流れのなかで、グループ総合力による資産運用のサービス充実を図るため、東海東京フィナンシャル・ホールディングス㈱と共同出資による証券子会社「西日本シティTT証券㈱」を設立し、5月上旬に営業開始予定。同行が持つ豊富な顧客基盤・店舗網、地域に根ざして築いてきたブランド力を活用するとともに、東海東京証券が培ってきた高度なノウハウ・機能を導入することで、地域において最も顧客から選ばれる証券会社を目指していく。

西日本シティ銀行本店

地域へのビジネス機会や最新情報の提供を一層推進

金融サービスのレベルアップとともに「地域との共栄」を掲げる同行は、地域へのビジネス機会や最新情報の提供を一層推進している。国際ビジネスにおいては、“アジアの玄関口”として経済成長を期す福岡にあって、地元企業の海外進出を支えるため、進出ニーズが高いアジア地域の有力金融機関と業務提携を結び、海外ネットワークを拡充。上海・香港・ソウルの海外駐在員事務所をはじめ、国内外のネットワークを活用し、国際ビジネス拡大を目指す地元企業に役立つセミナーや商談会を随時開催している。
また、取引先の国内での販路拡大においても、百貨店、スーパー、コンビニエンスストア等との商談会を継続的に開催。昨年10月には、九州各地の商材の販路拡大を支援する「NCB発!九州地産地消ネットワーク拡大商談会」を長崎銀行や豊和銀行と共同で開催したほか、今年1月には、地元有力企業の西鉄グループの流通3社との合同商談会も開催。
昨年7月には、「地域に役立つシンクタンク」を標榜し、連結子会社の㈱NCB経営情報サービスを「㈱NCBリサーチ&コンサルティング」に社名変更しており、今後も取引先支援や地場産業振興のために、さまざまな商談会や情報提供を積極的に行っていく方針だ。

環境問題への取り組みも強化

一方、「地域との共栄」という観点では近年、環境問題への取り組みも強化している。08年2月から環境に配慮した経営を行っている企業を金融面で支援する「環境私募債」を積極的に受託。昨年7月からは企業の環境配慮に向けた設備投資等の資金需要に金利優遇で応える「NCB環境応援資金」の取扱いも開始した。また、地域企業の温室効果ガス削減への取り組みを支援するため、九州の金融機関では初めて、排出削減事業共同実施者として「国内クレジット制度」にも参加している。
このほか自らの環境配慮の取り組みとして昨年、折尾支店と新宮支店を本格的な環境配慮型機能を有する「エコ店舗」として新築建替え。折尾支店は太陽光発電システム、新宮支店は屋外緑化フェンス等を設置した。この2か店での二酸化炭素削減効果は年間35トン、杉の木が1年間に吸収する二酸化炭素に換算すると2,500本に相当するという。

女性行員を積極的に登用

現中計では並行して、行内改革ともいうべき「収益力強化に向けた4つの改革」を推し進めている。特に人事改革においては、女性行員にとって働きやすい職場環境の整備を行い、仕事と私生活の両立(ワークライフバランス)を支援することで、多様な人材が意欲と能力を最大限に発揮できる人事制度を昨年4月に導入。転居を伴う異動のない「地域総合職」や行員再雇用制度の新設、育児休業期間の延長、短時間勤務制度の新設などに取り組んでおり、厚生労働省から「09年度均等・両立推進企業表彰均等推進企業部門 福岡労働局長優良賞」を受賞している。
もちろん女性に限らず、年次・性別にとらわれない能力・適性に応じた人材配置・登用の徹底や、国内トップレベルの競争力を持ったスペシャリストの育成と外部からの積極登用にも余念が無い。こうした人材の開発こそが国内トップレベルのサービス提供や、顧客との親密なリレーションや地域社会との濃密なコミュニケーションを可能にし、目指す新しい銀行像を実現させるに違いない。

久保田 勇夫 頭取

 

企業DATA
所在地 〒812-0011 福岡市博多区博多駅前3-1-1
TEL 092-476-1111
設立 1944年12月
資本金 857億4,500万円
事業内容 普通銀行業
総資産 6兆8,866億円
代表者 久保田勇夫
従業員 4,093人
出先 (店舗)福岡 佐賀 長崎 大分 熊本 宮崎 鹿児島 山口 広島 岡山 愛媛 大阪 東京 計209店
関連会社 ㈱NCBリサーチ&コンサルティング 九州カード㈱ 西日本信用保証㈱、㈱長崎銀行 他
URL http://www.ncbank.co.jp
※数字はすべて09年9月末時点

採用情報
募集職種 一般銀行業務(総合職・地域総合職・地域特定職)
応募資格 総合職・地域総合職は四大卒以上、地域特定職は短大・専門卒以上
採用実績 09年度157人(大卒139人、短大卒16人、専門・専修学校卒2人)、10年度132人(大卒125人、短大卒6人、専門・専修学校卒1人)
問合せ先 092-461-1774
担当 人事部 人事グループ

(ふくおか経済EX2010年)