㈱愛和地所

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高い商品力と独自ノウハウで市場を拓く資産運用のパートナー

高い商品力と先進的な取り組みで、アパート1棟売りの業界を一歩リードしてきた㈱愛和地所。入居率の高さと独自ノウハウで、オーナーとの信頼関係を築き上げてきた。今期からは精力的に初心者向けセミナーに力を入れ、新たな挑戦を始めた。

新シリーズは入居率百％を維持

同社は2月4、5日の両日、2階建て木造アパート「アンピオ高宮」の完成内覧会を開いた。来場者は24組34人。今期は3回の内覧会を開き、延べ60組97人が来場しているが、「最近は初めての見学者が増えている。特にアンピオは他社に比較できる商品がないだけに関心が高いようだ」と阿部社長は話す。
”ゆとり”を意味する「アンピオ」は2年前に開発した企画商品で、2部屋としても利用できる広めの1LDKの居室にサービススペースをプラスした1LDK1Sの間取り。30㎡前後の専有面積に対して実際の生活空間は49㎡を確保し、2人住まいを可能とした。入居者は社会人まで期待でき、駅から徒歩10分内に限定していたエリアの外でも、十分に入居が見込める立地を実現した。
一方、3年前にリリースした1Kタイプの「クレオ」も相変わらず高い人気を誇る。2層造りの4層構造で、22㎡前後の専有面積に対し生活空間は32㎡。その開放感と固定階段によるメゾネット型の仕上がりの良さは折り紙つき。１階部分に設けていたサービススペースを居室の上に移したことで一段と開放感を増した。
これらの主力2商品を含む新シリーズは入居率百％を常にキープし、賃貸業者からは次の計画の催促を受けるほど。内覧会でも土地を所有するオーナーの相談が多く、商品力の高さを物語っている。

先進的取組で若い層の高い支持

同社は97年春に賃貸マンションから木造アパート企画・設計・施工に進出。業界では後発組ながら、人気の「ピュア」シリーズで高い入居率を誇ってきた。加えてインターネット常時接続環境もいち早く導入。木造アパートでは珍しいペット共生も採り入れ、家具・家電付きサービスも一棟売りで初めて導入した。常に先進的な取り組みで、ワンルームタイプの入居者の中心となる若い単身者層から圧倒的な支持を受けてきた。今ではモニターフォンや浴室ＴＶを標準装備し、若い女性層の高いニーズに応え浴室乾燥機も採用した。
また、オフホワイトとダークブラウンを基調としたシックなデザインも若い層の心をとらえて離さない。若い層の支持を受けた高い入居率で、業界を一歩リードしている。

少人数を対象とした同社のプライベートセミナー

初心者向けに入門編のセミナー

入居率を支える要因はハード面だけではない。不動産売買の時代から積み重ねてきた独自のノウハウで、地域事情に精通し、市場動向や立地面でも的確な提案を可能とした。そのスタンスも他社と一線を画し「目的は物を売ることではなく、銀行融資や節税対策を含めたノウハウを提供しながら信頼関係を築き、オーナーとともに資産を有効に活用していくことにある。この業界で20年以上になるが、お陰様で今が一番楽しく、社員もやりがいを感じている」と話す。その言葉を裏付けるように今期契約の85.7％がリピーターで占められ、1棟ずつコツコツと積み上げてきたオーナーが多い。
その同社が今期から精力的にプライベートセミナーに取り組んでいる。新たに入門編を加え中級編、実務編の3部構成とし、特に初心者に力を入れる。開いたセミナーは東京、北九州を含む12回で少人数プライベートセミナーながら110人が参加。「アパートを売るためではなく、ただ失敗しないために正しい知識を身に付けてほしいだけ」と呼びかける。
「不動産投資で失敗してほしくない。失敗すれば、業界が受けるダメージは大きい」と同社長。未知の可能性を求め、不動産投資に縁のない層にアプローチを始めた。実際に入門編から次の段階に進む受講者が殆どで、新たなオーナーと喜びを分かち合う日もそう遠くはなさそうだ。

阿部 浩二 社長 あべ・こうじ／1954年11月5日生まれの57歳。福岡市出身。87年11月に同社を設立し、社長就任。91年10月に大学進学を目指す外国人のための日本語学校の愛和学園・愛和外語学院を設立し、理事長に就任。趣味はクルージングとスポーツ

企業DATA
所在地　〒812-0053 福岡市東区箱崎3-34-6
ＴＥＬ　092-632-3280
ＦＡＸ　092-633-3341
ＵＲＬ　http://www.aiwachisho.co.jp
創業　1987年10月
設立　1987年10月
資本金　1,000万円
事業内容　アパート・マンション企画・設計・施工・販売・賃貸管理
代表者　阿部浩二
出先　(売買企画本部) 福岡市東区馬出1-15-37　TEL.092-632-3800

（ふくおか経済EX2012年）