FEATURE

ふくおか経済EX 2011

㈱オーキュウ


「まじめが一番」で創業15周年、継続できる企業づくりへ

(写真)新燃岳で大きな被害を受けた宮崎県の長峯都城市長(左)に義援金を寄付する松山社長(中央)と佐多常務(右)

(写真)同じく宮崎県の木佐貫三股町長(中央)にも義援金を贈った

「安心・安全」にこだわった自然食品・サプリメントを中心に提供している㈱オーキュウ。創業以来、「まじめが一番」の理念を守り続け、今年5月で15周年を迎える。松山和弘社長は「15年の企業はまだまだこれから。10年ごとに原点に返り、30年かけ基礎ができると考えている。急激な規模の拡大が企業の成長ではなく、しっかりと人材を育て上げていくことが重要」と未来を見据える。
同社には3つの誓いがある。①「我々は、地域一番店を目指し販売後のアフターフォローを強化して真に消費者に喜ばれる地域に密着した営業を展開します」、②「我々は、社名のごとく品質を第一とし、食生活改善活動を通じ消費者に豊かな生活を提供します」、③「我々は予防医学に東洋医学をプラスした治療院を各地に設立致します」というものだ。この実現に向け、採血によりガン細胞を超早期発見し、予防的な治療を行うさくらクリニック博多との業務提携を果たした。今後は介護予防施設の運営、在宅医療サポートにも取り組んでいく。

根底にある「地域密着」と「地域への貢献」

現在、同社は福岡、佐賀、熊本、宮崎、鹿児島に「どんぐり元気の森」を店舗展開している。あくまで売る側の「顔」が見える直接販売で、顧客との信頼関係を構築してきた。その根底にあるのは「地域密着」と「地域への貢献」で、それは同社のさまざまな活動に表れている。08年には、(財)阿蘇グリーンストックの会員となり、阿蘇の水源を守る水源涵養の森プロジェクトに参加。阿蘇郡西原村に社員と家族、ボランティアとともにケヤキやクヌギなど10種、3200本の広葉樹を植林した。10年10月には、下草刈りを実施し、14年に西原村に返還する。
また、今年1月の新燃岳の噴火によって大きな被害を受けた都城市と三股町それぞれに義援金を寄付。噴火が収まるのを待って社員全員で清掃活動も計画している。「地域の幸せのために自分は何ができるか。そして、それを本音で言って行動できるかどうかが大切」と松山社長。自分のためだけでなく、いかに人の役に立てるかを模索する姿勢こそ多くの人から長く支持を得ている秘訣と言えるだろう。

30周年に地区販売会社設立を目指す

これからの展開については、まず5年間で九州各県に新規5店舗をオープンするとともに、支店体制を確立する。「事業を拡大し、会社を成長させるためには人材の成長が不可欠。07年からの3年間の教育で着実に社員が育ったことにより、経営のバランスを保ちながら事業を拡大できる。これから3年間で、今度はリーダーとなる人材を輩出していく」と説明する。
さらに、30周年までのビジョンとして、10年間で15店舗展開と地区販売会社の構想を練り上げ、20周年までに20店体制確立と九州全県へ地区販売会社を設立する方針である。この20店をモデル店とし、それからは各地区販売会社がそれぞれ出店していく。これにより、オーキュウグループとして共同仕入れによるコスト削減、地区販売会社間で刺激を受け合うことによる競争力アップ、情報の共有、資金や人材面でのサポートも可能になるというものだ。そのために不可欠となるのは各8地区の販売会社の社長となる人材の輩出であり、松山社長は今後も力を注いでいく。

新卒採用で新戦力を確保

社員教育の期間として3年間実施していなかった新卒採用も12年度からは本格的に再開する。年間6人をめどとした採用計画で、事業拡大に向けた新戦力となる人材の確保に取り組んでいくものだ。「元気な社員の集まりが元気な会社」という言葉通り、同社では教育に関して何よりも「意欲」を重視する。松山社長の方針は「教育は一気にはできない。まずは本人の“聞く”体制、姿勢を作ること。そのためには夢を持たせることが必要で、将来的に8つの会社ができるということは、トップはもちろん幹部社員も必要となる。その候補となることは、大きな目標となり、高いモチベーションを維持できる」というものだ。

「まじめとは当たり前のことを実践すること」

創業から15年、その理念を変えることなく、地域や顧客のことを第一に考え、自社の利益のみを追い求めない同社。松山社長は「“まじめが一番”は特別なことをしているわけではなく、普通のこと、当たり前のことを実践するもの。だが、それを妥協せずに続けていくことが大事と考えている。まじめでありつづけることこそ、継続できる企業づくりの第一歩となる」と想いを語る。次の節目である20周年、そして新体制の基盤整備を進める30周年に向けて、いま新たなスタートを切った。

 

企業DATA
所在地 〒812-0012 福岡市博多区博多駅東2丁目10-35 JT博多ビル2F
TEL 092-431-2021
FAX 092-431-2023
設立 2000万円
資本金 1996年5月
事業内容 宅配を中心とした自然食品・サプリメント・エコ関連商品の販売、太陽光発電事業、医療保険代理業
年商 8億円
代表者 松山和弘
従業員 50人
URL http://www.oq-web.co.jp/

採用情報
募集職種 営業
応募資格 大卒
採用予定 12年度6人
問合せ先 TEL 092-431-2021
担当 榎(えのき)

(ふくおか経済EX2011年)