FEATURE

ふくおか経済EX 2016

㈱ウエスト


新業態積極投入食を通して3世代が集える空間を

(写真上左)近年出店を強化している生そば業態「あずま」1号店(福岡市南区西長住3丁目)
(写真上右)赤身肉の「ジミーズステーキハウス」(東区千早3丁目)
(写真下左)しゃぶしゃぶともつ鍋の「良人」のメニュー
(写真下右)ワンランク上の焼肉新業態「AZUMA」(東区香椎浜3丁目)

焼肉をはじめ、うどん、生そば、中華、ステーキハウス、カフェなどあらゆる業態の店舗を運営する㈱ウエスト。九州エリア中心に全国約190店舗を運営し、海外にも進出。目まぐるしく変化する外食産業において、業態開発と積極出店で集客に弾みをつける。

新業態続々と

ワンランク上の焼肉新業態の「AZUMA(あずま)」、赤身ステーキメーンの「ジミーズステーキハウス」、しゃぶしゃぶともつ鍋の「良人(イースト)」など、2015年の間に福岡市内に相次いで新業態を出店し、常に新たな可能性に挑み続ける㈱ウエスト。51期目がスタートした今期もその手を緩めることなく果敢にチャレンジする。
3月11日、早くも2号店目のジミーズステーキハウスを福岡市東区千早にオープンした。店内はレンガ積みの壁面にアーリーアメリカンの空間。極上赤身肉のトップサーロインステーキを中心に数々のステーキやハンバーグがアメリカ独特の「A1ソース」で味わえ、相性の良いワインも豊富に展開。グラスワインは100円といったリーズナブルな価格で提供するのが特徴だ。1号店は福岡市内の中心部、天神昭和通り沿いのオフィス街にあり、ビジネスマン層を中心に集客しており、若山和夫社長は「手頃な価格の庶民派としてブランドを築いてきた当社にとって、今回の千早店を実質1号店目と捉え、ファミリー層を取り込んでいきたい」と、活況に沸く肉業態で新たなシーンを築く。

中華「東京下町ラーメン」出店

飲食分野であらゆる業態に挑戦してきた同社だが、ここ数年課題としてきたのが中華業態。現在、本社敷地内の麦野店ほか2店舗で展開する同業態においては「新メニュー投入で随時改変し、ニーズを模索してきたが縮小傾向だった」と本音を明かす若山社長。変化する客層に合わせ、同業態のテコ入れを断行するべく5月中旬、福岡市中央区春吉3丁目に中華業態で「東京下町ラーメン」を新規出店する。醤油ベースのスープに自家製麺、具材にはナルト、シナチクなどを盛り込み、昔ながらのシンプルな味で仕上げる。麺を中心に炒飯、餃子、定食と、メニューを絞り中華のファーストフード店として存在感を高めていく構えだ。

生そば「あずま」を積極展開

新業態と並行して焼肉、うどんに次ぐ柱に近年積極出店するのが生そば業態「あずま」。そば粉から自家製麺し、夜は居酒屋としても利用でき、初出店から3年半で、九州、関東地区で14店舗まで伸ばしている。さらに、2015年11月にニューヨーク、12月にバンコクへと海外進出も果たした。「食材の安定調達も可能で、調理作業工程やオペレーションも簡単で効率化が図れる」とし、“うまい”“安い”“早い”を実現する新たなウエストの「顔」としてブランドを確固たるものにしている。

「あずま」はFCを本格化

積極採用、育成強化

「常時改善、即実行」をポリシーに新規出店と既存店の改装に加え、魅力的なメニュー提供、新業態の開発を矢継ぎ早に展開する同社。若山社長は「目指すはステークホルダー(利害関係者)とのWINの6乗(顧客・株主・従業員・取引業者・社会・環境)の関係実現」と強調し、社内体制の整備にも余念がない。経営基盤を盤石なものにするため、今年は10年ぶりの大量採用で34人の新卒者を迎え、社内に「人財戦略室」を新設し、人材育成も注力する。
個々のスキルを高め、現場主導の運営ができるエキサイティングな会社として働き手の魅力も高め、食を通して楽しい空間、時間を提供し続ける。

若山 和夫 社長
わかやま・かずお/千葉県銚子市出身、1948年5月16日生まれの67歳、YMCAホテル専門学校卒

 

企業DATA
所在地 〒812-0887 福岡市博多区三筑1丁目5-8
TEL 092-582-3911
FAX 092-574-0699
設立 1966年3月
資本金 9,790万円
事業内容 飲食店の経営
年商 158億円(2015年度)
従業員 2,000人(パート、アルバイト含む)
関連会社 ㈱西文、㈲河津ウエスト、㈲稲垣ウエスト
URL http://www.shop-west.jp/

採用情報
募集職種 店舗営業
応募資格 大卒、高卒
採用実績 2016年34人
採用予定 新卒約20人
問合せ先 TEL.092-582-3911
担当 人事部

(ふくおか経済EX2016年)