FEATURE

ふくおか経済EX 2009

㈱てんぐ屋産業


渡辺通沿いに都市型賃貸マンションが完成

大通り沿いに面している「テングッド渡辺通」

4月、13階建て賃貸物件がグランドオープン

昨年創業90年を迎え、100周年に向けて歩み続ける老舗寝具、不動産業の㈱てんぐ屋産業(福岡市早良区祖原、坂本薫社長)。創業から綿製造、寝具小売業を経て、不動産業にいたる変遷はあったものの、一貫して福岡市内を中心に地域に根差した経営を展開してきた。その同社が同市中央区清川1丁目に建設していた都市型賃貸マンション「Ten Good渡辺通」がこの4月にグランドオープンした。
祖原、片江、西新に続き4棟目となる「テングッド」。単身者、妻帯者向けの13階建ての建物はモダンな外観にとどまらず、内観や設備面にもこだわりを見せる。防犯面では、非接触型キー対応のオートロックをエントランス、エレベーター内に設置してあるため、入室するまでに3〜4重のセキュリティチェックが必要。エレベーターは居住階のみ停止するため、居住者へのプライバシーや安全面に最大限配慮した造りになっている。また1〜2LDK全51戸の部屋は、いずれも収納を多く、かつ広く取り入れ、リビングを機能的に活用できるよう考慮。加えてオール電化対応で、バスルームには浴室暖房換気乾燥機や、追い炊き機能も付いているなど、賃貸物件とは思えない最上級の設備や居住空間を提供している。
立地条件も天神、薬院など中心エリアの徒歩圏内にあり、福岡の台所と呼ばれる柳橋連合市場やスーパー、銀行が近いなどインフラも充実。さらに1〜3階のテナントスぺースにはクリニックやオフィス、地域密着型の物販店が店舗を構え、居住者に都心部での贅沢な暮らしを約束している。

「住」と「眠」から新たなライフスタイルを提案

老舗の伝統を守りながら、常に時代が求める“質の高い暮らし”をトータルで提案し続けるてんぐ屋産業。不動産業では5年以内をめどに周船寺で「テングッド」の物件を計画するなど、テングッドブランド向上に余念がない。加えて寝具業も健康ブームによる健康寝具の牽引で前期売上高が20%増えるなど、ライフスタイルが変化した現代に“ふとん”のてんぐ屋が再認識されている。
今後も睡眠、住生活という人間の基本的な生活に関わる2事業を軸に、新たなライフスタイルを提案し続け、福岡の人の生活を見守り続ける企業を目指し、邁進する。

坂本 薫 社長
広島県安芸郡出身。1936年11月19日生まれの72歳。西南学院高校卒

 

企業DATA
【所在地】〒814-0005福岡市早良区祖原1-1
【TEL】092-843-4661
【FAX】092-831-3861
【創業】1918年4月
【設立】1972年5月
【資本金】9000万円
【事業内容】不動産賃貸、寝具・衣料品・室内装飾の小売
【年商】9億3000万円
【代表者】坂本薫(さかもと・かおる)
【従業員】25人
【出先】(店舗)西新テングッドシティ店(福岡市早良区祖原)、福重店(同市西区福重3丁目)
【関連企業】㈱坂本総業
【URL】http://www.tenguya.com

(ふくおか経済EX2009年)