FEATURE

ふくおか経済EX 2011

㈱てんぐ屋産業


変化する顧客ニーズに対応し、ハイクラスな住空間を提案

(写真)高級感あふれる内観が特徴の「テングッド」物件の内部

上質な暮らしを提案する賃貸マンション「テングッド」

1918(大正7)年に製綿業の「天狗綿本舗坂本製綿所てんぐ屋」として創業した㈱てんぐ屋産業(坂本薫社長)。戦後、寝具小売業へ転身も、ライフスタイルの多様化による寝具市場の縮小に伴い、不動産業に主力事業を転換。店舗開発の経験や所有物件をうまく活用した結果、現在店舗事務所、店舗共同事務所など14棟を所有するなど、時代の変化に合わせて成長を続けている。
その中でも賃貸マンション「テングッド」は、地域特性や多様化するエンドユーザーのニーズに対応。賃貸物件の枠にあてはまらない、上質な物件を市内5棟で展開している。そのうち本社併設の「西新テングッドシティ」は、世界的建築家のマイケル・グレイブスが手掛けたデザインと機能性を兼ね備えたランドマークタワー。銀行、スーパー、スポーツクラブなど地域住民の大切な生活空間としても機能している。また、同社最新物件の「テングッド渡辺通」も西新のデザインを継承しつつ、モダンテイストで華やかな物件となっている。
さらに室内は理想を追求した「ハイグレード」な空間を演出。1LDKと2LDKの室内は収納を広くとり、ゆとりをもたせた快適空間を実現させた。全戸オール電化対応で、防犯面ではエントランス、エレベーター、玄関と3箇所で来訪者をチェックできるなど暮らしの細部にまでこだわりを見せる。その数多くの設備が分譲物件並みで、単身赴任者やファミリー層から高い評価を受けており、入居率も95%以上で推移している。

「居」と「住」をトータルプロデュース

創業事業である寝具業についても、寝心地や素材に特化した寝具商品を提供する寝具コンサルティングとして、より快適な睡眠をプロデュースしている。「不動産業のイメージが強くなった今でも寝具販売あっての当社」(坂本社長)と“ふとん”のてんぐ屋も健在だ。
好調な不動産事業でも築年数が経った物件に関しては、収納スペースを広くとり直すなど間取りからリフォーム、リノベーションを施すなど妥協のない取り組みに従事する。坂本社長は「お客様のためになる寝具、安らげる居住空間を追求し、これからも『本物を売る』ことに誇りをもちたい」と迫る100周年に向け、力強く宣言した。

坂本 薫 社長
さかもと・かおる/広島県安芸郡出身。1936年11月19日生まれの74歳。西南学院高校卒

 

企業DATA
所在地 〒814-0005 福岡市早良区祖原1-1
TEL 092-843-4661
FAX 092-831-3861
創業 1918年4月
設立 1972年5月
資本金 9000万円
事業内容 不動産賃貸 寝具小売
年商 9億1000万円
代表者 坂本薫
従業員 26人
出先 (店舗)西新テングッドシティ店(福岡市早良区祖原)、福重店(同市西区福重3丁目) ㈱坂本総業
URL http://www.tengood.com http://www.tenguya.com

(ふくおか経済EX2011年)