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TheFace2021

ヤマエ久野


大森 礼仁

ヤマエ久野㈱ 社長

おおもり・ひろと/大分県中津市出身。1956年4月3日生まれの65歳。宮崎大学農学部卒。79年4月ヤマエ久野㈱入社。2005年鮮冷部長、09年執行役員鮮冷部長、10年取締役鮮冷部長、14年常務取締役、16年取締役専務執行役員、17年代表取締役副社長を経て、18年6月同社長COOに就任し、今年10月から同社長に。同月ヤマエグループホールディングス㈱取締役副社長を兼務。趣味は早朝ソフトボール

“流通のトータルサポーター”として新たなステージを

売上高6000億円を目指す中期経営計画「NEW STAGE 2022」が2年目に入った“食”と “住”を軸とした九州最大手の独立系総合流通業、ヤマエ久野㈱。前年度は新型コロナの影響が関東地区の業務用酒類・食材部門を直撃したが、大森礼仁社長は「多種多様な業態と取引するのが当社の強み。前期に断行した構造改革効果で今期まずは利益面でV字回復を目指していく」と前を向く。
現中計では、1426億円もの増収を達成した前中計を踏襲しつつ、『クオリティ』と『ビッグ』を両立した戦略を展開している。物流戦略では昨年11月に約131億円投じた次世代流通のモデルとなる熊本物流センターを稼働。M&A戦略では昨年7月に㈱鹿島技研、今年4月に㈱栄住産業を子会社化し、前中計でプレカット製造販売大手のハイビック㈱が傘下に入り大きく伸長した“住”分野をさらに拡充する。
「今後持続的な成長を図る上で、現中計で第3の柱となり得る事業領域に挑戦していきたい」と語る大森社長。この10月1日に『ヤマエグループホールディングス㈱』を設立し、持ち株会社体制へ移行したが、“流通のトータルサポーター”を標榜するヤマエグループの中核企業として、まさに新たなステージを切り開く所存だ。

DATA
所在地/〒812-8548 福岡市博多区博多駅東2-13-34 エコービル10・11F
TEL/092-474-0711
設立/1950年4月
資本金/29億7,459万円
事業内容/総合卸売業
従業員/1,182人
売上高/4,838億円(2021年3月期連結)
拠点/北九州、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、東京、大阪、広島 他
関連会社/(親会社)ヤマエグループホールディングス㈱ (グループ会社)高千穂酒造㈱、㈱ワイテック、デリカSFホールディングス㈱、高千穂倉庫運輸㈱、ヤマエ石油㈱など32社

https://www.yamaehisano.co.jp

(ふくおか経済2021年11月号FACE)