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ふくおか経済EX 2022

モロフジホールディングス(株)


包装資材の垣根を超えた事業展開で企業価値向上を

包装資材の企画、製造販売を中心に創業69年を迎えた。主軸の包装資材の製造以外に、通販・物流・農産物・海外貿易事業など幅広く展開し、グループ全体でのシナジー効果を狙う。特に同社では、「オーダーメイド・小ロット生産」を強みに成長し、取引企業数は2万社を超えた。最近では環境に配慮した紙袋の企画、製造販売にも注力しており、プラスチック使用料を削減し、紙パウダーを配合した手提げ袋「パルピース」や、プラスチックと竹粉末を融合させた「バンビオ」などを独自開発、どちらも商標登録済みだ。
2021年12月、栄プロセス㈱(福岡市博多区西月隈6丁目)の事業譲渡に伴い、㈱モロフジケミカル福岡工場を新設した。栄プロセス㈱が展開する特殊印刷の技術を、㈱モロフジが製造する包装資材への印字に生かすことで事業の連携を図っていく。また昨年6月には、通販物流事業の諸藤通商㈱が「群馬倉庫」を稼働させており、引き続き生産性向上に取り組んでいく。社内体制の今後の変化としては、今年6〜7月頃をめどに、福岡市中央区白金1丁目に本社を置くモロフジホールディングス㈱の事務所を、近隣に購入した自社物件をリフォーム後に移転する予定だ。「自社物件を構え、モロフジホールディングスの拠点を新たにすることで企業ブランディングの向上につなげたい」としている。主軸の包装資材事業以外では、農産物の生産販売に取り組み、農業生産法人・モロフジファーム㈱では、にんにくや水耕栽培リーフレタスのほか、ながさき黄金(じゃがいも)、わさびを栽培。㈱もろふじ工房ではモロフジファーム㈱で栽培された農産物を活用し、黒にんにくやわさび粕漬けなどの加工食品を製造・販売している。諸藤社長は「包装資材の企画、製造販売と並行してさまざまな分野の事業に今後も挑戦し、将来に備えて企業の幅を広げていきたい」と目標を語った。

諸藤俊郎 社長
もろふじ・としろう/みやま市瀬高町生まれ、太宰府市育ち。1977年4月21日生まれの44歳。東京都立大学経済学部卒。卒業後、証券会社に入社し営業職を3年間担当。2004年に㈱モロフジに入社し営業部、06年常務取締役を経て、16年8月に社長就任。趣味はキャンプ、テニス、海水浴

 

【DATA】
所在地/〒810-0012 福岡市中央区白金1-6-14-4F
TEL/092-753-6830
FAX/092-753-6833
創業/1953年6月(㈱モロフジ)
設立/2016年8月(モロフジHD㈱)
資本金/1,000万円
事業内容/グループ経営管理、専門サービスの提供
年商/50億円(22年3月期グループ合計見込み)
従業員/300人(グループ合計)
出先/東京、群馬、大阪、福岡、熊本、長崎、佐賀
関連会社/㈱モロフジ、㈱モロフジケミカル、諸藤通商㈱、モロフジファーム㈱、㈱もろふじ工房、㈱バンブーテクノ
URL/http://www.morofuji-h.co.jp

採用情報
募集職種/営業、企画、ECサイト運営・管理、Web企画
応募資格/専門卒、大学卒、大学院卒
採用予定/1人
問合せ先/TEL.092-753-6830
担  当/管理課 江原
※採用情報はモロフジホールディングス㈱の内容を記載

(ふくおか経済EX2022年)