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ふくおか経済EX 2021

モロフジホールディングス(株)


群馬倉庫が6月稼働、福岡との2拠点化で全国展開

包装資材の企画、製造販売を中心に、通販や物流、農産物、海外貿易事業など幅広い事業展開で成長するモロフジホールディングス㈱。
ロジスティクス事業を担うグループ会社の諸藤通商㈱では、群馬県伊勢崎市に建設中の物流倉庫が6月に完成する。通販向けサービスの関連資材を保管する新倉庫で、工場の延べ床面積は2230㎡。自社物流センターを福岡と群馬の2拠点にすることで、関東、九州の両圏内の需要に迅速対応できるようになり、全国のニーズもカバーできる。自社の包装資材通販サイト「イチカラ」の注文も近年増加傾向にあることから、利用者への商品配送もより効率化が図れる。「諸藤通商では、福岡県内で通販物流、梱包業務で17年間の実績がある。主力事業の包装資材の製造だけでなく、通販会社が抱える課題や人手不足、コスト削減などにも取り組んでいきたい」と諸藤社長は話す。
同じく事業会社で、就労継続支援A型事業に取り組む㈱ゆぶねの郷(佐賀県)は昨年11月、「㈱もろふじ工房」に社名変更した。今後は干ししいたけやわさび粕漬け、花わさびの醤油漬け、わさびアイス等の食品加工を通じて、自社ブランド商品の企画製造、販売を計画しているという。
同社に隣接するわさび生産会社の㈱多良岳もグループ会社で、今年は市場の要望に合わせた3品種の栽培を計画中。今後は農園に合う品種の生産テストを実施し、さまざまな食品・食材に適したラインアップを増やしていく。主軸の包装資材事業においては、ビニール資材を活用した感染症対策商品の企画販売を強化するなどして、時代のニーズに適応している。諸藤社長は「包装資材の垣根を超えた多角的な経営戦略で、さらなる企業価値の向上を図っていきたい」と目標を語った。

諸藤俊郎 社長
もろふじ・としろう/みやま市瀬高町生まれ、太宰府市育ち。1977年4月21日生まれの43歳。東京都立大学経済学部卒。卒業後、証券会社に入社し営業職を3年間担当。2004年に㈱モロフジに入社し営業部、06年常務取締役を経て、16年8月に社長就任。趣味はキャンプ、テニス、海水浴

 

【DATA】
所在地/〒810-0012 福岡市中央区白金1-6-14-4F
TEL/092-753-6830
FAX/092-753-6833
創  業/1953年6月(㈱モロフジ)
設  立/2016年8月(モロフジHD㈱)
資本金/1,000万円
事業内容/グループ経営管理、専門サービスの提供
年  商/50億円(21年3月期グループ合計見込み)
従業員/300人(グループ合計)
出  先/東京、群馬、大阪、福岡、熊本、長崎、佐賀
関連会社/㈱モロフジ、㈱モロフジケミカル、諸藤通商㈱、モロフジファーム㈱、㈱多良岳、㈱もろふじ工房、㈱バンブーテクノ
URLhttp://www.morofuji-h.co.jp

採用情報
募集職種/営業、企画、ECサイト運営・管理、Web企画
応募資格/専門卒、大学卒、大学院卒
採用実績/2020年度7人 採用予定/3人
問合せ先/TEL.092-753-6830
担  当/管理課 江原
※採用情報はモロフジホールディングス㈱の内容を記載

(ふくおか経済EX2021年)