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TheFace2010

ホテルオークラ福岡


徳安 弘明

㈱ホテルオークラ福岡 社長

とくやす・ひろあき/東京都出身、1942年9月15日生まれ。中央大学法学部卒。75年に宅地開発公団(現 都市再生機構)入社。99年、㈱筑波学園ホテルに常務取締役として出向。㈱ホテルオークラと提携を実現し経営再建を果たす。㈱新都市ライフ役員を経て、05年6月から同社社長

“東洋の神秘性と和の雅”でアジア市場に布石

近年、急成長を遂げるアジア市場を背景に、「アジアの玄関都市・福岡」という好立地を活用した経営戦略と新プラン、きめ細やかな「日本の美とおもてなし」を提供し続け、世界標準のブランドホテルとして注目を集めている㈱ホテルオークラ福岡。
今年10月には1階「バロン オークラ バー」をリニューアルし、11月にはデラックスタイプ13室を改装するなど、来年3月の九州新幹線全線開通に向けた新規顧客獲得への布石も整った。「昨年3月の開業10周年を機に、客室と大宴会場の全面改装、店舗改修を施してきたが、施設改装はこれで一段落した。今後ますます国内外、地元のお客様に新しいタイプの癒し空間と安らぎの場をご提供できる」と徳安社長は自信を見せる。
「バロン オークラ バー」は、LEDライトを無数に埋め込んだ外装と和の灯籠をイメージした照明、麻の葉をモチーフにしたオリジナルデザインの織物クロスを採用しているのが特徴。光の演出で季節感を表し、カウンターではワインアカデミーの講師ソムリエが世界各国の銘酒とオリジナルカクテルで利用者を魅了する。「“東洋の神秘性と和の雅”の幻想的な空間はオークラグループでも当社のみ。日本の美が進化した新スタイルの空間に仕上がった」と笑顔を見せる。また、「清楚にして優雅」がコンセプトの客室は、博多織を基調とした内装設備で癒し空間を演出。今後、高級客室の稼働率を引き上げ、全体平均宿泊率80%台を目指す。
今秋には㈱ホテルオークラ神戸と共同で新プランを計画する同社。「新たなサプライズを求めて」。徳安社長の斬新なアイディアと実行力に目が離せない。

DATA
所在地/〒812-0027 福岡市博多区下川端町3-2 博多リバレイン
TEL/092-262-1111
設立/1996年2月
開業/1999年3月
資本金/5億円
事業内容/ホテル経営および付帯する業務
施設概要/客室数264室、ヘルスクラブ、ガーデンチャペル、茶室、レストラン7、バー1、宴会場11、結婚式場など

http://www.fuk.hotelokura.co.jp/

(ふくおか経済2010年11月号FACE)