FEATURE

ふくおか経済EX 2011

トレンドマイクロ ㈱福岡営業所


クラウドサービスを、九州のパートナーと共に積極開発

〜クラウドで変革する情報インフラには、新しいセキュリティ対策アプローチを〜

(写真)福岡営業所メンバー

4つの注力分野

「デジタルインフォメーションを安全に交換できる世界」を創るためインターネットセキュリティの分野でリーダーシップをとるトレンドマイクロは、2011年度4つの分野に注力している。
1つめは、クラウドサービスを提供しているデータセンターのシステム基盤そのものを守る「仮想化環境の保護」。2つめは、スマートフォンのように多様化する「ネット接続端末の保護」。3つめは、クラウド上に保管される「データ保護」。最後は、SaaS(Software as a Service)やPaaS(Platform as a Service)などによってクラウドサービスの利便性が高まる一方で、新たな攻撃を受けるリスクが高まる「クラウドアプリケーションの保護」。
その中でも、特に地域住民の機微な情報を取り扱う自治体クラウド基盤や、民間企業のサーバ統合やプライベートクラウド化を支えるデータセンターならびに、サーバ、ストレージ環境のセキュリティ対策を最重要事項と掲げている。
また、同社は、自らクラウドを使って顧客へのセキュリティ対策を提供するアプローチだけではなく、クラウドを使ってITサービスを提供するデータセンターに対してセキュリティ対策を提供するアプローチという、2つの側面から地域のクラウドサービスの拡大に取り組んでいる。
前者の対策アプローチを支えるのは、同社のセキュリティ基盤「Trend Micro Smart Protection Network(以下SPN)」で、一般的にレピュテーション技術と呼ばれるもの。これは、インターネット上の安全評価を同社が蓄積してきたデータベースを協調運用し、パターンファイルやヒューリスティック検索に依存した製品では解決困難だった最新の脅威への防御や即時対策を可能にした。また、この基盤はクラウドで運用されており、顧客のサーバやPCへの負荷も最小限に抑えるパフォーマンス上のメリットも提供している。同社SPNはレピュテーションサービスのSaaS化の先駆けとして、2005年からサービス提供しており、クラウド基盤を構築し、運用するという側面においても既に先駆者として実績があることを物語っている。同社では「社内で蓄積した知識や経験をこれからクラウド環境に移行するお客さまにも還元できるのではないか」と話している。
後者で代表的なソリューションは、「Trend Micro Deep Security(以下Deep Security)」。これは、物理サーバ、仮想サーバ、クラウド環境が混在するIT環境に対して一環したセキュリティ対策や統合管理を実現することができる。日本では2010年3月から提供しており、データセンターの構築や強化、仮想化によって変わる新たなセキュリティ対策のアプローチとして着実に実績をあげている。
情報基盤のクラウド化を加速するために欠かせないことは、顧客がセキュリティを意識せずにクラウドサービスを利用できること。同社は、日本発世界展開を行うグローバル企業として、安全という安心をセキュリティ対策の専門性からサポートする。

九州のお客さまに合わせたサービスを展開

九州には中小規模の企業や小規模自治体も多いため、SPNを活用したSaaS型セキュリティ対策サービスを県内のパートナーと協業のうえ提供中。安全なクラウドサービスを、スピード感を持ってパートナーと一緒に実現することが重要ということで、各県のサービス網整備を積極的に推し進めている。
そして、前述のとおりクラウドアプリケーションやクラウドに保管されたデータ保護にも重点をおくことから、大規模企業のプライベートクラウドやグループクラウドや、自治体クラウド基盤に対してDeep Securityによるクラウド・仮想化基盤保護にも最優先で取り組む。
また、昨今九州でもスマートフォンを利用する企業が増えてきたため、ネットワークに接続する様々な端末を守るためのソリューションを新たに提供する予定だ。
さらに、クラウドの世界では、プラットフォーム(サーバやPC、OSなどの基盤)やアプリケーション(基盤上で動くソフトウエア)、デバイス(スマートフォンなどのインターネット端末)の保護だけではなく、個人が取り扱うデータそのもののセキュリティも意識する必要性が求められている。これについては、暗号化技術を用いてクラウド上のデータを保護する新しい技術を準備しており、順次国内展開を進める。
同社は「2010年から新しいクラウドサービスの協業展開を九州でも開始してきたが、当社の技術や経験と各パートナーが強みを持つサービスを組み合わせることで、付加価値の高いサービスをお客さまに提供できる」と自信を見せる。

クラウドセキュリティのリーダーとして
安全なクラウドサービスを提供

国内の大規模企業では、新しいプラットフォームへの移行について検討が進みつつも決断の一歩が出ないという慎重な傾向がみられる一方で、中小規模の企業においては不景気が底を打ち、攻めのIT投資に期待できるという声も聞かれる。さらに、海外ではすでにクラウドは実用期に入っており、同社は先行する海外のクラウドセキュリティの実績、経験を国内向けに積極的に還元する考えだ。
肝心なことは、「お客さまのビジネスを支える地場のパートナーとしっかり手を組み、九州の自治体や企業の環境に最適なセキュリティサービスを実現していくこと」という考えを念頭に、セキュリティ専業ベンダーとして、顧客やパートナーに価値を認められる優位性の高いソリューションを開発し続けること。それが同社には求められている。
顧客がサービス事業者にセキュリティも任せたいという意向が強くなれば、安全なクラウドサービスを提供するうえで、同社が活躍するフィールドはさらに広がる。2011年は「新しい形態でのパートナーアライアンスを強力に推進し、お客さまが意識せずとも安全、安心に利用できるネットワーク環境の実現に向けてトレンドマイクロ福岡営業所メンバー一同全力で取り組んでいく」と力強く語った。

 

企業DATA
本社所在地 東京都渋谷区代々木2-2-1 新宿マインズタワー
設立 1989年10月24日
資本金 183億8600万円(2010年12月末)
事業内容 コンピュータ及びインターネット用セキュリティ関連製品・サービスの開発・販売
年商 953億9100万円(2010年度)
代表者 エバ・チェン
従業員 4846人(2010年12月末)
URL http://www.trendmicro.co.jp/

◆お問い合わせ先
トレンドマイクロ㈱福岡営業所
所在地 福岡県福岡市博多区博多駅前2-3-7 サンエフビル7F
TEL 092-471-0562
E-mail Jp-fukuoka@trendmicro.co.jp

[新卒採用情報]
募集職種 (1)営業またはマーケティング職(2)技術職(プリセールスSE、テクニカルサポート、開発エンジニア)(3)管理部門
採用実績 2010年度9名 2011年度13名
採用予定 2012年度20〜25名
問合せ先 人事部採用担当 tmsaiyo12@trendmicro.co.jp
詳しくは、http://www.trendmicro.co.jp/saiyo2012/をご覧ください。

◆東北地方太平洋沖地震について
東北地方太平洋沖地震による地震と津波により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。また、被災された皆様、ご家族の方々に対しまして、心からのお見舞いを申し上げ、一日も早い復興をお祈りいたします。当社として行える復興に向けたご支援をさせていただく所存です。

(ふくおか経済EX2011年)