FEATURE

TheFace2007

デンソー北九州製作所


㈱デンソー北九州製作所

第Ⅲ期工場増設で最終的な工場の完成形へ

06年、ディーゼルエンジンの排出ガス中の有害成分発生を抑制する「コモンレールシステム」の構成品「インジェクタ」製造工場の稼動を開始した㈱デンソー北九州製作所。08年4月には第Ⅲ期工場を増設し、ますます高まる生産ニーズに応える。
エアコンシステム製造の第Ⅰ期工場、そしてディーゼル燃料噴射装置部品製造の第Ⅱ期工場に続くこの第Ⅲ期工場。ここでは、各完成車メーカーの生産拡大に対応し、これまで愛知県の工場で製造していたものを現地生産化していく。カーエアコン、ディーゼル燃料噴射装置用インジェクタ部品の増産はもちろん、燃料タンクからエンジンへ燃料の圧力を高めて送り出すフューエルポンプモジュール、ワイパーシステムの構成部品ワイパーリンク、ウォッシャー液を供給・蓄えておくウォッシャータンクを新規生産部品として製造する。この第Ⅲ期工場増設により、最終的な工場の形が完成し、総延床面積は約6万2000㎡に拡大。2010年までに売上高480億円、従業員数1400人を見込む。
「人」、「設備」、「モノ」を現地調達化し、生産のリソーセスを九州からまかなうことで、本当の意味での現地に根を張る企業を目指す同社。デンソー初の完全製造特化型企業としてさらなる注目を集めていく。

DATA
所在地/北九州市八幡西区本城5-4-1
TEL/093-693-1111
設立/2006年4月
資本金/60.1億円
事業内容/ディーゼル車用燃料噴射機器、カーエアコンの製造
従業員数/613人
売上高/194億円

http://www.denso-kitakyushu.jp/

(ふくおか経済2007年11月号FACE)