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TheFace2019

テノックス九州


松尾 弘二

㈱テノックス九州 社長

まつお・こうじ/大牟田市出身。1955年11月23日生まれの63歳。鹿児島大学法文学部卒。三井コンクリート工業㈱、キタジマ建材㈱での勤務を経て、87年㈱テノックス九州入社。シンガポール支店長や事務部長を務め、2015年から現職。趣味はゴルフ、読書、旅行

工事件数増で国内好調、海外展開強化へ

建築・土木の現場で構造物を支える基礎工事の専門会社として各地の地盤と向き合う㈱テノックス九州。国内対応エリアの九州・沖縄地区は軟弱で取り扱いが難しい地盤が多いとされる地域。30年以上にわたって得たノウハウとデータに加え、独自技術の「テノコラム工法」と機械力を生かして工事実績を重ねている。
工事件数増に伴って今年上期の国内売上高は過去最高となり好調なペースを保つ。地盤改良工事の分野では九州トップクラスの機械保有台数を誇る同社だが、中型・大型機械の増強のため設備投資を進めており「小型機械で低コストに対応できる案件も多いが、大型案件の受注増を目指す」と意気込む。また、ペーパーレス化による効率化など働き方改革を促進するほかIT活用による施工状況のデータ共有など現場の見える化にも意欲を示している。
国内事業が盤石な一方、さらなる飛躍のため海外展開も強化している。昨年韓国支店を開設し、現地法人を含めて海外拠点は4カ国に。今後安定して工事を受注できる体制を整え、海外売り上げの比率引き上げを目指していく。「若手が積極的に交流、挑戦できる環境の整備と海外でも活躍できる人材の育成に力を入れる」と松尾社長。将来を見据えた体制構築を進めていく。

DATA
所在地/〒810-0001 福岡市中央区天神4-1-11 久原本家天神ビル5F
TEL/092-722-1790
設立/1987年12月
資本金/2,000万円
事業内容/地盤改良工事、各種杭基礎工事
従業員/160人
売上高/46億円(2018年12月期)
拠点/大牟田機材センター(支店)北九州、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄、韓国
関連会社/㈱テノックス九州佐賀、テノックス九州ベトナム、テノックス九州カンボジア、テノックス九州ミャンマー

http://www.tnx.co.jp/

(ふくおか経済2019年11月号FACE)