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TheFace 2018

テノックス九州


松尾 弘二

㈱テノックス九州 社長

まつお・こうじ/大牟田市出身。1955年11月23日生まれの62歳。鹿児島大学法文学部卒。三井コンクリート工業㈱、キタジマ建材㈱での勤務を経て、1987年㈱テノックス九州入社。シンガポール支店長や事務部長を務め、2015年から現職。趣味はゴルフ、読書、旅行
(写真)松尾弘二社長(前列中央)と同社を支えるスタッフたち

国内業績堅調、活躍の場を海外へ

建築・土木の現場で構造物を支えるために欠かせないのが、基礎工事。30年以上にわたって九州・沖縄地区でさまざまな地盤と向き合ってきた㈱テノックス九州は、基礎工事の専門集団として活躍の場を海外にも広げている。
これまでも東南アジアを中心に現地法人や支店を設置してきたが、9月からは新たに韓国支店も加わった。「日本の優れた施工管理技術を生かし、海外でも建築の基礎工事を普及させたい。国内では人材不足が進んでいるが、日本と同じ工法や機械を扱える海外現地法人の人材が、将来的に日本で活躍してくれることにも期待できる」と松尾社長。海外展開は国内の人手不足を補う意味でも重要と考える。国内業績は熊本地震の復旧作業進行や、防災意識の高まりに伴う液状化対策の地盤工事などで好調に推移。また、今期増加したというのが離島での工事だ。「当社の地盤改良による基礎工事は運搬しやすい小型機械と現地調達可能なセメントで実施できるため、他の工法より輸送コストを削減できる」と自信を見せる。
今年は若手社員の発案でドローン事業も立ち上げた。「人材確保や育成が大切な時期。将来を担う若手社員の挑戦を積極的に支援し、既存事業の枠組みにとらわれない成長を目指す」と意気込み、着実に歩を進めていく。

DATA
所在地/〒810-0001 福岡市中央区天神4-1-11 久原本家天神ビル5F
TEL/092-722-1790
設立/1987年12月
資本金/2,000万円
事業内容/地盤改良工事、各種杭基礎工事
従業員/115人
売上高/47億2,400万円(2017年12月期)
拠点/大牟田機材センター、(支店)大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄、シンガポール、韓国
関連会社/㈱テノックス九州佐賀、テノックス九州ベトナム、テノックス九州カンボジア、テノックス九州ミャンマー

http://www.tnx.co.jp/

(ふくおか経済2018年11月号FACE)