FEATURE

TheFace2011

ゼオライト


河村 恭輔

ゼオライト㈱ 会長

河村 勝美

ゼオライト㈱ 社長

かわむら・きょうすけ(左)/山口県出身、1934年8月25日生まれの77歳、大島商船高専卒、趣味はゴルフ、読書
かわむら・かつみ(右)/広島県出身、1943年10月6日生まれの68歳、広島県立瀬戸田高校卒、趣味は生花、絵画鑑賞、絵付け

後継人材の育成に向け新体制がスタート

10月に内部昇格による役員の刷新を図ったゼオライト。最近は全国展開が本格化するなど、順調に事業を拡大しているが、それに伴い課題となっているのが後継人材の育成だ。今年で創業42年を迎えた九州トップの水処理プラントメーカーにとって、創業者の河村会長がこれまで蓄積した技術を引き継ぎ、今後百年企業へと永続させるには、「外部からの招聘ではなく生え抜き社員の育成がカギを握る」と河村勝美社長は今回の人事の理由を説く。
就任した嶋村謙志専務と林克宗常務、それに4人の新任取締役は、ほとんどが社歴10年以上で、しっかりと会長、社長の教示を受けている。今まで以上に帰属意識も高まる中、今後は3〜5年をかけ、会長と社長が所有する株式の譲渡も予定するなど、次世代へのバトンタッチに向けた基盤づくりと技術、志の継承を着々と進めていく。
東日本大震災を機に、高知大学で開かれた南海地震への対応を検討する学会に参加した際、地下水を利用する同社の水処理施設が地震時の給水拠点として活用できる点に高い注目が集まった。誰もが認める卓越した技術力を強みに多くの顧客に支持される水創りのパイオニアは、新体制のもと、また新たな未来を切り拓いていく。

DATA
所在地/〒812-0893福岡市博多区那珂5-1-11
TEL/092-441-0793
創業/1969年11月
設立/1970年8月
資本金/9,000万円
事業内容/水処理(逆浸透膜処理)プラントの企画・設計・製造とメンテナンス、ROミネラルウォーター「わかみず」の宅配
売上高/24億1,800万円(2011年7月期)
従業員/97人
拠点/(営業所)東京、大阪、岡山、熊本、大分、長崎、北九州(工場)プラント組立工場、わかみず工場
関連会社/㈱アクアゼオライト

http://www.zeolite.co.jp/

(ふくおか経済2011年11月号FACE)