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ゼオライト


河村 勝美

ゼオライト㈱ 会長

嶋村 謙志

ゼオライト㈱ 社長

河村勝美 会長(左)かわむら・かつみ/広島県瀬戸田町(現尾道市出身)、1943年10月6日生まれの79歳。県立瀬戸田高校卒。創業者の河村恭輔氏との結婚を機に経営面をサポート。2004年8月~16年7月までの社長在任中は、人財育成を中心とした組織力の強化と経営理念の浸透に尽力してきた。趣味は絵画鑑賞、写真
嶋村謙志 社長(右)しまむら・けんし/宗像市出身、1974年1月31日生まれの48歳。西日本工業大学機械工学科卒、96年4月の入社以降、メンテナンス事業、プラント事業において創業者の河村氏から技術者としての薫陶を受ける。2009年3月に常務、11年9月専務、13年8月東京支店長兼任、14年8月副社長、16年8月から現職
(写真)創業者の故河村恭輔名誉会長の写真を挟み笑顔の河村会長と嶋村社長

環境分野に活路、社内改革も推進

コロナ禍や原材料価格の高騰、円安と取り巻く経営環境は厳しさを増すが、主力のプラント事業、メンテナンス事業ともに受注の伸びは堅調だ。特に近年は環境経営の高まりを受け、「水創り」を通して環境負荷低減を目指す事業活動に注目が集まる。中でも独自の排水リサイクル技術は、食品工場や温浴施設などの排水削減に貢献。最近はその高い浄水技術を応用し、海洋プラゴミの調査・分析事業など新たな分野でも役立てられており、今後も環境保全を切り口としたさまざまな領域での水平展開が期待されている。
一方ソフト面では、さまざまなITツールや社内システムの統一化を進め、オニムチャネルなカスタマーサービスの提供や管理業務の効率化・生産性向上を目指す。また新たな人事評価制度の確立や労務管理体制の見直しを中心とした働き方改革を進めるなど、社員のモチベーションやエンゲージメントを高める施策も本格化している。53期を迎える今期は、これらの経営基盤を生かし、拡大する営業拠点に対応した人材育成と確保、それに創水プラントの膜洗浄設備の拡大や現在首都圏で取り組む産学連携による水道事業の開発プロジェクトといった今後の成長戦略に備えた足場固めに重点を置く。

DATA
所在地/〒812-0893 福岡市博多区那珂5-1-11
TEL/092-441-0793
創業/1969年11月
設立/1970年8月
資本金/9,000万円
事業内容/創水プラントの企画・設計・製造とメンテナンス、浄水器のレンタル、ROミネラルウォーター「わかみず」の宅配、家庭用・業務用浄水器製造販売
従業員/106人
売上高/35億1,700万円(2022年7月期)
拠点/(支店)東京、大阪、名古屋(営業所)東関東、岡山、熊本、大分、長崎、北九州、宮崎、鹿児島
関連会社/㈱アクアゼオライト

https://www.zeolite.co.jp

(ふくおか経済2022年11月号FACE)