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ジャパンシーフーズ


井上 幸一

㈱ジャパンシーフーズ 社長

いのうえ・こういち/福岡市出身、1948年8月19日生まれの62歳。福岡大学法学部を卒業後、父親が経営する鮮魚小売業㈱天龍に入社。77年に同社百貨店内店舗店長を務め、女性の社会進出に伴う鮮魚加工食品の必要性を確信し87年に同社を創業。趣味は読書とゴルフ

創業25周年に向け人財育成を

鮮魚加工品メーカーの㈱ジャパンシーフーズは、2011年8月で創業25周年を迎える。
これまで量販店向けに鮮魚加工品を卸してきたが、昨年10月、生アジをゼラチン状の出汁で包んだ茶漬けの素「あじ茶漬け」を消費者向けに発売した。これまでの乾燥材料とは一線を画し、新鮮なアジが手軽に味わえる茶漬けとして、忙しい夕食時やギフトなど全国の食卓を彩り人気を呼んだ。続いて6月に「うなぎ茶漬け」、12月には「真さばごま茶漬」を発売する。ご飯の上に茶漬けの素を載せ、お湯を注ぐと出汁が溶け出し、中から新鮮なサバが現れる。出汁にはマリンコラーゲンが豊富に含まれており、美容に関心のある女性にもお勧めだ。「1月までに、さらに2種類開発し、茶漬けシリーズ5アイテムを揃え、ギフト品として売り出したい」。
「2020年までに売上高100億円を達成し、次の世代にバトンタッチする」と意気込む井上社長。25周年を迎えるにあたり、人材育成機関の3日間の研修プログラムに全社員が参加。仕事を通じて自己実現できるよう教育している。「当社が作っているのは“人財”。目標を高く持ち、従業員に夢を持たせることのできる企業でありたい」と今後も挑戦は続く。

DATA
所在地/〒811-1302 福岡市南区井尻5-20-29
TEL/092-593-7662
創業/1987年9月
設立/1987年7月
資本金/5000万円
事業内容/生食用アジ・サバ・シメサバ加工卸
従業員/140人
売上高/23億円(10年8月期)
拠点/工場(福岡市東区箱崎ふ頭5-9-29) 食品研究室(同区社領1-11-9) 関東、名古屋、大阪営業所

http://www.jp-seafoods.jp/

(ふくおか経済2010年11月号FACE)