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TheFace2016

ジャパンシーフーズ


井上 陽一

㈱ジャパンシーフーズ 副社長

いのうえ・よういち/福岡市出身、1978年9月8日生まれの38歳。創価大学経営学部卒。趣味は水泳、フットサル、サーフィン

商品開発と品質向上を追求するアジ加工食品パイオニア

水産加工食品メーカー・㈱ジャパンシーフーズは10月、主力の「あじたたき」の品質向上を図り、1億円を投じて箱崎工場、対馬工場で包装ラインを増強した。導入したのは深絞り包装機で、フラットフィルムから金型でトレーを形成し、真空処理もしくはガス充填、包装、印字まで自動で行う。今回導入するに当たってはガス充填を選択することで、これまでの真空包装と比べて「鮮魚の酸化抑制に優位性がある」と井上陽一副社長は胸を張る。また、包装資材で身を押さえてしまう真空状態とは違い、包材と身との間に空間ができることで柔らかな身の感触を残したまま商品化できる。すでに売り上げの柱である商品に投資する姿勢には「常に革新的なパイオニアでありたい」という信念がうかがえる。

昨年度はアジの水揚量の増加もあり増収増益。生産体制拡大のため中国人研修生10人、将来的には30人を受け入れて人材を拡充する。さらにBtoCの商品開発にも力を注ぐため今春、食品研究室の人員も倍の6人に増員。優秀な人材をそろえ、定番の「茶漬けシリーズ」や冷食「うまかあじたたき」、新商品の「さば西京漬」に続くヒット商品を開発していく。「商品開発は今後の成長の原動力だ」と高品質な水産加工食品への思いは止まらない。

DATA
所在地/〒811-1302 福岡市南区井尻5-20-29
TEL/092-593-7662
創業/1987年9月
設立/1987年7月
資本金/1億円
事業内容/生食用アジ・サバ・アナゴ加工卸
従業員/190人
拠点/(工場)福岡市東区箱崎ふ頭5-9-29、対馬市上対馬町泉464 (食品研究室)同区社領1-11-9 (営業所)関東、名古屋、大阪、福岡

http://www.jp-seafoods.jp

(ふくおか経済 2016年11月号FACE)