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TheFace2006

ジャパンシーフーズ


井上 幸一

㈱ジャパンシーフーズ 社長

いのうえ・こういち/福岡市出身、1948年8月19日生まれの58歳。福岡大学法学部を卒業後、父親が経営する鮮魚小売業の天龍に入社。77年に同社百貨店内店舗店長を経て、87年にジャパンシーフーズを設立し代表取締役社長(現職)。趣味は読書とゴルフ

新商品開発、エリア拡大などで日本一の鮮魚加工メーカーに

アジ・サバを加工し、全国のスーパーに卸している㈱ジャパンシーフーズ。鮮魚販売店に勤めていた井上幸一社長が“切り身にしてほしい”という多くの客の声から、鮮魚加工業の需要を見込んで創業した。
同社は鮮魚に付ける“ゴマ鯖ドレッシング”や“シーザーあじドレッシング”などを開発し、若年層にも受け入れられる食べ方を提案することでシェア拡大を図っている。今年4月に“梅紫蘇〆鯖”、11月には“ゆず〆鯖”を消費者向けにも販売開始。魚をさばくことに抵抗があった層にも「手軽に新鮮な魚を好みの食べ方で食べることができる」と人気だ。
また、東海地区でスーパーの受注が拡大したことから、今年9月に名古屋営業所を開設した。「日本一の鮮魚加工メーカーになるため“ジャパンシーフーズ”と名付けた」と意気込む井上社長は来春には大阪、3年後には東北地区に進出して売上高40億円規模を目指している。
また「環境保全は企業の重大な課題だ」と環境マネジメントシステムの導入を進めている。将来的に鮮魚加工時に出る残渣から抽出した栄養成分を販売するほか、加工時に使用する水を浄化して再利用する計画で、現在のリサイクル率90%からさらに向上させる。環境ISO14000の取得を目指しており、日本一の鮮魚メーカーに向けて今後も躍進し続ける。

DATA
所在地/福岡市南区井尻5-20-29
TEL/092-593-7662
設立/1987年7月
創業/1987年9月
資本金/5,000万円
事業内容/生食用アジ、サバ、サーモンフィレ加工卸
従業員数/103人
年商/16億円(06年8月期)
出先/(工場)福岡市東区箱崎ふ頭5-9-29(食品研究室)同区社領1-11-9(営業所)関東、名古屋

http://www.jp-seafoods.com

(ふくおか経済2006年11月号FACE)