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TheFace 2017

サンレー


佐久間 庸和

㈱サンレー 社長

さくま・つねかず/北九州市出身。1963年5月10日生まれの54歳。早稲田大学政治経済学部卒。趣味は読書、映画鑑賞。東急エージェンシーを経て89年に冠婚葬祭大手㈱サンレー入社。01年社長。全国冠婚葬祭互助会連盟会長。九州国際大学客員教授。第2回孔子文化賞受賞。本人名義や作家・一条真也として著書は90冊を超える。最新作は『人生の修め方』(日本経済新聞出版社)、『はじめての論語』(三冬社)、『なぜ、一流の人はご先祖さまを大切にするのか』(すばる舎)など

新館オープン、“ニュー松柏園”祝いの殿堂に

改装工事が続いていたサンレーグループ発祥の「松柏園」で10月1日、新館「ヴィラルーチェ小倉」がいよいよグランドオープンした。

コンセプトは“温故知新”。70年以上の歴史で格式ある本館に対して、新館は、全面真っ白のチャペルに、水と緑、空を望めるパーティー会場といった具合に都心にあるとは思えない大人のプライベートリゾートになった。

施設名のヴィラルーチェは太陽光の邸宅を意味する。「婚礼だけでなく成人式や長寿祝いなど、数々の祝い事の場として提供し、太陽の光で北九州、日本を明るくしていきたい」と意気込む。

一方、葬祭事業では年内に10カ所程度新設するなどし、2020年をめどに100カ所を目指す。その中には従来の「紫雲閣」とは別に、新業態の「三礼庵」も広げる考え。「三礼庵」は小笠原流礼法の慎みの心、敬いの心、思いやりの心の三礼に由来し、古民家を改装した小規模葬儀に対応する新時代の施設。ただ、葬儀以外にもお茶会やサークル活動等で高齢者や地域住民が集うコミュニティセンターにする考えで、「これは言わば、かつての“寺”の機能に立ち返るもの」という。冠婚事業とともに、葬祭事業においても“温故知新”で展開を加速させていく。

DATA
〒802-0022北九州市小倉北区上富野3-2-8 TEL 093-551-3030 創業/1966年11月 設立/1974年2月 資本金/3億1,750万円  事業内容/冠婚葬祭業全般(「松柏園ホテル」、結婚式場「ヴィラルーチェ」、「マリエールオークパイン」、葬祭会館「紫雲閣」、「サンレーグランドホテル」など)、介護事業「隣人館」 従業員/約1,700人(グループ) 売上高/192億円 拠点/(結婚式場)福岡2、北陸1、大分2、宮崎、沖縄(葬祭場)福岡38、北陸13、大分6、宮崎6、沖縄8 関連会社/㈱ハートピア、㈱クリーンサンジュウ、㈱オラシオン

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