FEATURE

TheFace2015

サンレー


佐久間 庸和

㈱サンレー 社長

さくま・つねかず/北九州市出身。1963年5月10日生まれの52歳。早稲田大学政治経済学部卒。趣味は読書、映画鑑賞。東急エージェンシーを経て89年に冠婚葬祭大手㈱サンレー入社。01年社長。全国冠婚葬祭互助会連盟会長。九州国際大学客員教授。第2回孔子文化賞受賞。本人名義や作家・一条真也として著書は80冊を数える。戦後70年記念出版である『唯葬論』(三五館)はアマゾンの哲学書ランクで1位に輝く。10月からは週刊「サンデー毎日」でコラム連載も始まった

儀式文化の“大切な意味”発信

来年の創業50周年に向け、グループ発祥の「松柏園ホテル」の大規模改装をスタートさせる。まずは本館の改修を進め、新館は「北九州に今までなかったアーバンリゾートにする」(佐久間社長)という。葬祭会館「紫雲閣」は最近も京都郡に開設するなどして現在は62カ所を展開。これを4年以内に100カ所まで拡大させる計画だ。

ソフト面では現在取り組む四大永遠葬(樹木葬、海洋葬、天空葬、月面葬)のうち、佐久間社長が20年以上にわたって提唱してきた天空葬(遺灰の一部を地球周回上の宇宙へ送り出す)、月面葬(遺灰の一部を月へ送る)が実現可能となり、この秋から受付を本格化。一方、婚礼でも赤ちゃんと一緒に挙式する「エンジェル・ウエディング」などのプランが好評だ。

本業の傍ら、作家・一条真也として数々の著書において、冠婚葬祭をはじめこれまで我々の先祖が培ってきた“儀式文化”の大切さを訴え続ける。自身の集大成著書となった『唯葬論』や有名週刊誌でのコラム連載などで「結婚式や葬儀がなぜ必要なのか、その意味を発信するのも私の使命」とする。そこにあるのは「自分のためだとか、会社や業界のためでもなく、世の人々のために—、その志ひとつ」だ。

DATA
所在地/〒802-0022 北九州市小倉北区上富野3-2-8
TEL/093-551-3030
創業/1966年11月
設立/1974年2月
資本金/3億9,750万円
事業内容/冠婚葬祭業全般(「松柏園ホテル」、結婚式場「ヴィラルーチェ」、「マリエールオークパイン」、葬祭会館「紫雲閣」、「サンレーグランドホテル」など)、介護事業「隣人館」  グループ従業員/約1,600人
売上高/約197億円(2014年度実績)
出先/(結婚式場)福岡2、北陸2、大分2、宮崎、沖縄 (葬祭場)福岡34、北陸11、大分5、宮崎5、沖縄7
関連会社/㈱ハートピア、㈱クリーンサンジュウ、㈱オラシオン

http://www.sun-ray.co.jp

(ふくおか経済2015年11月号FACE)