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サンレー


佐久間 庸和

㈱サンレー 社長

さくま・つねかず/北九州市出身。1963年5月10日生まれの44歳。早稲田大学政経学部卒。趣味は読書、ウクレレ演奏、ガーデニング。㈱東急エージェンシーを経て、89年㈱サンレー入社、取締役未来開発室長。同年、㈱ハートピア計画を設立し社長就任。95年サンレー専務。97年松柏園ホテル総支配人(兼任)。01年サンレー社長に就任。一条真也のペンネームで88年の処女作『ハートフルに遊ぶ』以来、宗教論、経営論など30冊以上を上梓。『孔子とドラッカー』や『ユダヤ教vsキリスト教vsイスラム教』など多くのベストセラーがある
(写真)最近執筆した著書と一緒に。手にあるのは10月発行の最新作で101冊の本を紹介した『面白いぞ人間学』(致知出版社)

社業・著作・地域交流通して“ハート戦略”加速

業界大手のサンレーグループを率いつつ、一条真也の名前で作家としても活躍する佐久間庸和社長。
今年も、7月発行の『愛する人を亡くした人へ』、『龍馬とカエサル』などの出版で話題を集めている。近く四大聖人(ブッダ・孔子・ソクラテス・イエス)を題材にした新作(PHP新書)が刊行予定。
そして、それらの執筆活動はすべて社業に通じていく。
「サンレーでお客様から教えていただいた経験と研究内容を著書にして皆さんにお伝えする。同時に社員にも伝え、再びサンレーの新たなハート(ソフト)戦略として生かす」。
現在、同社に180人いる難関の1級葬祭ディレクターを200人に増やし、全員をグリーフワークカウンセラーにする計画を進めている。遺族の悲しみを癒すグリーフワークの専門家たちは、配偶者、親、子、友人など亡くした人に応じたカウンセリングをする。
12月には主力葬祭会館の小倉紫雲閣を全面リニューアルする予定だ。そこでは、新たに『月の広場(仮)』を設置。月の満ち欠けによって可変する噴水などの演出で、「出棺を尊厳あるアートにする」という世界初の試みに挑戦する。
地域の年配者たちとの交流にも余念がない。市民センターなどを積極的に訪問。「人は老いるほど豊かになる」および「死は不幸ではない」の2つのメッセージを講演で日々伝え歩いている。

DATA
所在地/北九州市小倉北区上富野3-2-8
TEL/093-551-3030
創業/1966年11月
設立/1974年2月
資本金/9億5850万円
事業内容/冠婚葬祭業全般(「松柏園ホテル」、結婚式場「マリエールオークパイン」、葬祭会館「紫雲閣」、「サンレーグランドホテル」など)
グループ従業員/約1200人
年商/約185億円
出先/(結婚式場)福岡3、北陸2、大分2、宮崎、沖縄(葬祭場)北九州圏18、北陸9、大分4、宮崎3、沖縄5
関連会社/㈱ハートピア、日生殖産㈱、㈱サンセレモニー・カー

http://www.sun-ray.co.jp

(ふくおか経済2007年11月号FACE)