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TheFace2006

サニックス


宗政 伸一

㈱サニックス 社長

むねまさ・しんいち/1949年12月16日生まれの56歳、長崎県佐世保市出身

全社一丸で「コンプライアンス」推進、信頼回復を最優先

サニックスは7月、特定商取引法に関わる問題でHS(ホームサニテーション)部門6店舗の3カ月間一部業務停止処分を受け、10月8日から業務を再開した。その間同社では、同法の遵守、顧客の信頼回復を実現するための活動を強化、現在もこれを進行中だ。
9月1日に「コンプライアンス推進部」を設置。社内における今回のような問題を事前に察知し、改善策を講じる“事前予防”に重点を置き、内部牽制機能を強化して自浄作用の働くシステムを構築していく。宗政社長が「問題が起きてから動くのではなく、問題が起きる前に解決する」と語る通り、同部員が全国の各事業所に赴き、問題発生の有無をチェックすると同時に、訪問販売で一切不安を与えないやり方を検討するなど活動を進めている。また近い将来、弁護士など社外メンバーも加えた「コンプライアンス審査会」といった諮問機関を組織化、会社全体のあり方も含めて検討し、この問題に対処していく。宗政社長はこうした活動を「訪問販売の質を高め、信頼を回復できるまで続けていく」という考えだ。
HS部門はこの影響で業績低下を余儀なくされたが、廃プラ発電の苫小牧発電所は大きなトラブルもなく順調に稼働。燃料となるプラスチックの材質による発熱量の差異という現在の課題をクリアすれば、フル稼働でさらに業績を上げる見通しになっている。

DATA
所在地/福岡市博多区博多駅東2-1-23
TEL/092-436-8870
創業/1975年4月
設立/1978年9月
資本金/126億1,625万円
事業内容/総合環境衛生管理
年商/365億900万円(06年3月期連結)
従業員/2,766人(06年3月末現在)

http://www.sanix.co.jp

(ふくおか経済2006年11月号FACE)