FEATURE

ふくおか経済EX 2014

キミヱコーポレーション㈱


RC造にも注力、アパート経営を独自スキームで提案

投資用アパートや分譲マンションを手がけるキミヱコーポレーション㈱。昨年10周年を迎え、80棟1000戸(2014年3月現在)の施行実績を持つ同社では、RC造の物件に注力するなど、一貫フォローを強みに事業を着実に拡大している。

中央区平尾にRC造9階建て賃貸マンション

景気回復と消費増税前の駆け込みが重なり、マンション・アパート建設が続いた福岡中心部。そんな中、キミヱコーポレーションでも、昨年度だけで15件の物件を建設。また、注力しているRC造物件を、同市中央区平尾に完成させた。9階建ての同マンションは1LDKが24戸、単身者とファミリー層をターゲットにした物件で、ほぼ入居が決まるなど好評を博している。
同社は03年の設立以降、当時業界の主流だったワンルームマンションではなく、1LDKや2DKなどファミリー層にも対応した広めの物件を中心に展開。現在、同社が物件を請け負う投資家の95%が年収500万〜800万円の30〜40代サラリーマンで、少ない資本金でも投資可能なサポート体制を構築し、「土地から購入するアパート経営」を提案している。

“空室0の物件を売る”独自の運用スキーム

専門学校や短大、大学の集積、アジアの主要都市にアクセスする福岡空港と博多港が市内中心部に位置するなど、福岡は全国でも有数の人口増加地域。そのため、学生の一人暮らしや新婚層、単身赴任者などの 住居需要が高い県内には投資アパート・マンションを手がける企業が数多く事業を展開している。
その中で、なぜ“キミヱ”が選ばれ、着実に施行実績を増やしているのか。同社が年4回定期的に無料開催している“ゼロから始めるアパート経営”セミナーで語られる購入者の“声”を聞くと、その一端が見えてくる。
2月に開催されたセミナーに登壇した40代の男性は、資産なしの状態から現在4棟35戸のアパートを福岡市と北九州市で所有。「他社と見分けるポイントにブランド力などもあるが、私は“代表者とスタッフ”を見る。田中社長の人柄は信頼できるし、土地の選定眼は一級品。また、コンパクトな企業でスタッフの対応も細かい」と経験談を語り、「大手に頼んだら、ここまでは上手くいってなかっただろう」と断言する。
田中社長は「アパート経営は投資であることを忘れてはならない。長く運用すれば、その分損失リスクが大きくなるので、当社では複数の物件を5〜7年運用して、満室であっても物件を売却して利益を得るスキームをおすすめしている」と自社の特徴を付け加えており、きめ細やかなサービスと、独自の運用スキームがオーナーから熱い信頼を獲得している理由のようだ。

プロアマ混合ゴルフ大会を糸島で開催

投資用アパートを展開する一方、3月には木造2階建ての「東海大五高サッカー部寮」(敷地面積938㎡、建設面積716㎡)の建設に着手。建設事業も好調のようだ。
そして、地域貢献として同社ではプロアマ混同のゴルフトーナメント「キミヱコーポレーションカップ」を主催。九州で活動するプロ・アマゴルファーの育成やゴルフ界の活性化を目的とする九州サーキットのひとつとして開催する同大会も今年で7回目を数え、予選・本戦で延べ400人以上が参加する大会に成長した。
今年は西日本カントリークラブから伊都ゴルフ倶楽部(糸島市)に会場を移し、7月10日、11日の2日間で熱戦が繰り広げられることになるだろう。田中社長は「今後も長く続く大会として、ゴルフ界に貢献していきたい」と力強く語った。

田中 勝也 社長
たなか・かつや/北九州市若松区出身。1964年4月21日生まれの49歳。県立東筑高校—早稲田大学卒。家では5人の子供を持つ良き父親でもある。趣味はゴルフ

 

企業DATA
所在地 〒812-0013 福岡市博多区博多駅東3-13-21エフビルウィング7階
TEL 092-432-3477
FAX 092-432-3478
URL http://www.kimie.jp/
設立 2003年7月
資本金 1,000万円
事業内容 投資用アパートの建設・販売
代表者 田中勝也
従業員 8人

(ふくおか経済EX2014年)