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オーレックホールディングス


今村 健二
㈱オーレックホールディングス 社長

いまむら・たけじ/久留米市出身。1952年7月5日生まれの73歳。明治大学工学部卒。父が創業した大橋農機㈱(現オーレック)に76年入社。営業部に配属され関東から東北エリアを開拓。現場の声を反映した製品が大ヒット商品に。88年社長就任と同時に現社名に変更した。趣味は自然散策。座右の銘は「百閒は一感に如かず」

次代の農を拓く将来の布石、投資を積極化

来秋稼働を目指し10年ぶりの本社工場拡張に着手した。主力の草刈り機事業は、農業従事者の高齢化や人手不足に伴う省力化需要の高まりを受け、「早期に生産体制を見直して迅速に対応する」と今村社長。新工場には塗装設備と組み立てラインを導入し、現行の2倍の生産能力を確保。さらに、敷地内に試作開発棟を新設し、技術革新と生産効率向上の両輪で基盤を固める。
本社での増強を軸としながら全国規模での設備投資も進めている。仙台と滋賀県彦根市に物流倉庫を備えた営業所を建設し、東北・関西圏への販売網を強化。そこでは展示やイベント開催を通して地域の農家との連携を深める。
これら一連の投資は、同社が掲げる経営方針「グリーン・イノベーション・カンパニー」の実現に向けたもの。食の安全、安心や地球保護を目指し2050年までに有機農業比率50%達成を掲げる。これは国が提示する目標を大幅に超える数値で「有機農業後進国である日本での普及を急ぎたい」とする同社。その目標達成に不可欠な有機栽培を支える草刈り機を中心とした機械の生産増強は、まさに将来への布石になる。「農を軸に多様な連携を進める」とし、主力事業を固めつつ、健康や環境、IT分野での新規事業にも注力し、農市場の拡大に挑んでいく。

 

DATA
所在地/〒834-0195 八女郡広川町日吉548-22
TEL/0943-32-5002
創業/1948年10月
設立/1957年7月 ※創業、設立は㈱オーレック
資本金/1,000万円
グループ事業内容/緑地管理機 農業機械製造販売、DM事業、畜産消臭事業、花粉事業など
売上高/222億円(グループ・2024年12月期)
従業員/520人(同・24年4月)
関連会社/㈱オーレック、㈱オーレックR&D、Orec America,lnc.

https://www.orec.holdings/

(ふくおか経済2025年11月号FACE)