FEATURE

TheFace2020

イフジ産業


藤井 宗徳

イフジ産業㈱ 社長

ふじい・むねのり/福岡市東区出身。1975年6月2日生まれの45歳。99年同社に入社。2007年6月取締役に昇格し、08年3月常務。09年11月専務昇格と同時に子会社の日本化工食品㈱社長に就任、19年8月退任。14年6月から現職。趣味は旅行

卵白プロテイン好調、生産性向上で利益体質構築

前期決算は増収増益で、過去最高益。社長就任以来の6期連続増益を果たし、液卵の販売数量は8期連続で増加。7期連続で過去最高を更新した。ただ、コロナ禍の今期は外食産業や土産菓子の深刻な影響を受け、販売数量は前期比5%減で推移。それでも一人当たりの生産性向上や調達コストの見直しを図り「販売数量は影響を受けても、中間決算では過去最高の経常利益の見通し」と藤井社長は自信を見せる。
今春には卵白由来のプロテインパウダー「REVOPRO」を発売。ボディビルやフィットネスの市場向けに同社初のBtoC市場に参入したものの、直後の緊急事態宣言でスポーツジムの閉鎖が続いた。苦戦が予想されたが、乳糖不耐症に対応できる性質から徐々に火がつき、8~9月には供給が間に合わなくなるほど好調に推移。「たんぱく質の消化吸収率も高いと高評価をいただいている」と供給体制を整え、次の展開を見据える。
主力の液卵事業では全工場で新型割卵機の導入を終え、5月には関東に続き関西工場に従来の2・5倍の処理能力の自動充てん機を配備した。人手不足時代を見据えた自動化、省力化が整い、一人当たりの生産性向上で7期連続の増益と2期連続の最高益更新を目指す。

DATA
所在地/〒811-2318 粕屋郡粕屋町戸原東2-1-29
TEL/092-938-4561
設立/1972年10月
資本金/4億5585万円
事業内容/液卵・冷凍卵の製造・販売、粉体調味料の製造・販売、太陽光発電事業
従業員/118人(2020年3月末単体)
売上高/143億1,200万円(20年3月期連結)
拠点/関東工場(茨城県水戸市)、名古屋工場(愛知県安城市)、関西工場(京都府井手町)、福岡工場(本社) 関連会社/日本化工食品㈱

http://www.ifuji.co.jp/

(ふくおか経済2020年11月号FACE)