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イフジ産業（株）
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会社の品質向上に挑む独立系液卵トップメーカー
一連の設備増強を終え、販売数量は6期連続で過去最高を更新する勢いのイフジ産業㈱。人手不足を背景に人材確保のため働きやすい職場づくりを進める。主力の関東工場は食品安全マネジメントの国際規格を取得。省力化のための設備投資に力を入れ、東証1部企業として会社の品質向上を追求する。
販売数量は6期連続過去最高へ
2017年3月の東証1部昇格から2年が経過し、藤井社長は次のように語る。「周囲の評価は高まってきたが、その一方で求められる期待値も上がっている。それに応えるためにレベルを上げなければいけないと実感している」。
第3四半期の販売数量は前期比5.8％増で、7期連続で前年度を超え、6期連続で過去最高を更新する見込みとなった。主要販売先の製菓・製パンメーカー向けの販売が堅調なことに加え、冷凍食品メーカー向けの販売などが増加。5期連続の増益を射程に捉えた。仕入れ・販売・生産の三大改革を成し遂げ、主力の関東工場の増設をはじめ17億円を投じた設備増強が威力を発揮する。設備投資に対する減価償却額も過去最高に達しており、好調を維持している。
選ばれる企業目指し環境改善
業績好調の一方で、将来に向けた基盤固めにも余念がない。特に人手不足問題に対応し、選ばれる企業を目指して働きやすい職場づくりに力を入れる。
例えば、部下が気軽に上司に相談してコミュニケーションを促進するため、飲食代の一部を会社が負担するオフコミュ支援金制度を創設。さらにコミュニケーションシートを導入し、年4回の面談を実施。社員への年1回の社風調査の実施と制度導入が続く。以前は、目標や成果など業務面が中心のシートによる年1回の面談を行っていたが、昨年からメンタル面等も含め、より具体的な内容を共有できるフォーマットに変更した。また、年1回の社風調査は匿名で実施することで、会社に対するリアルな要望を聞けるようにした。「耳に痛い意見もあるが、可能な限り改善を図っていく」と言う。
また、「当社にとってパート従業員は大変に貴重な存在」と以前から永年勤続表彰や企業内託児所の利用を正社員と区別なく共通化。こうした一連の取り組みが評価され、昨年5月に三井住友銀行から「働き方改革のグロース企業の認定」を受けた。
さらに昨年10月には日本政策投資銀行の「DBJ健康経営格付」を県内の食品会社で初めて取得。従業員の健康管理などを経営的な視点で捉え、健康経営にも戦略的に取り組んでいる点が評価された。
「以前から働きやすい職場づくりのために取り組みを進めてきたが、これまで以上に重要性を認識して施策を打ってきた。認証などの取得で社内外にその姿勢や取り組みをアピールし、選ばれる企業を目指す」と抱負を語る。
会社としての品質向上を追求
一連の設備増強と増床を終えた関東工場は昨年6月、食品安全マネジメントの国際認証規格・FSSC22000を取得した。名実ともに主力工場として存在感を増したが、今後は関西工場でも認証取得に向けて動き出す。
また、人手不足を背景に省力化を図って導入した関東工場の自動充てん機は従来の2.5倍の処理能力を持ち、威力を発揮。他工場や別のラインでも省力化を進める方針で「1〜2年は自動化、省力化、効率化を進める設備投資を続ける。それが働き方改革を進める具体的な施策に通じ、人件費などのコストアップの吸収にもつながる」と話す。
独立系トップメーカーの地位を確立し、東証1部上場を果たしたイフジ産業㈱。「今まで製品の品質向上に取り組んできたが、製品だけでなく、会社の品質を高めていくことが重要」と東証1部上場企業として求められる姿を追求し挑戦は続く。
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藤井 宗徳 社長
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【ＤＡＴＡ】
所在地／〒811-2318 粕屋郡粕屋町戸原東2-1-29
Ｔ Ｅ Ｌ／092-938-4561
Ｆ Ａ Ｘ／092-938-5537
創 業／1964年4月
設 立／1972年10月
資本金／4億5,585万円
事業内容／ 液卵・冷凍卵の製造および販売、粉体 調味料の製造・販売、太陽光発電事業
年 商／143億9,600万円（2018年3月期連結）
従業員／103人
出 先／ 関東工場（茨城県水戸市）、名古屋工 場（愛知県安城市）、関西工場（京都 府井手町）、福岡工場（本社）
関連会社／日本化工食品㈱
Ｕ Ｒ Ｌ／http://www.ifuji.co.jp/
採用情報
募集職種／営業・研究開発・生産管理
応募資格／大学卒、大学院卒
採用実績／2018年度4人
採用予定／各職種とも若干名
年間休日／122日
問合せ先／TEL.092-938-4561
担当／採用担当 矢上（やがみ）
（ふくおか経済EX2019年）
