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TheFace2019

イオン九州


柴田 祐司

イオン九州㈱ 社長

しばた・ゆうじ/1956年8月4日生まれの63歳。79年3月ジャスコ㈱(現イオン㈱)入社、2006年9月埼玉事業部長、10年3月イオンリテール㈱事業創造政策チームリーダー、同年5月イオン北海道㈱取締役、11年5月同社社長、14年5月イオン九州㈱社長就任

「本気の値下げ」が奏功、買い上げ点数が増加

8月までの上期は減収増益。昨年に続き豪雨被害で2週間ほど休業した小郡店など、天候による影響を受けた。一方で、昨年から実施している「本気の値下げ」が効果を発揮しつつある。「値下げで当然荒利は下がるが、買い上げ点数が増えればトータルの荒利額は増える。客数も徐々に伸び、一点単価は下がっても買い上げ点数が上がっている」状況だ。また「今年リニューアルしたイオンモール福岡伊都や天神ショッパーズ福岡も好調」という。
下期のスタートとなった9月は消費増税前の駆け込みが前回の2014年ほどには盛り上がらず、増税後の10月以降も「山が低いからといって谷も浅いとは限らない」と気を引き締める。
グループのマックスバリュ九州、イオンストア九州との経営統合、食品、非食品の事業再編を控える中、「統合によって食品は年商3200億円超の規模となり、5000億円を目指す中でプロセスセンターの充実なども必要になるだろう。また非食品については、九州の中で新たなGMSを出せるところは限られてくるので、各カテゴリーの専門店が黒字化し、事業を確立させて、イオングループのGMSだけではなく、他の商業施設にも出店できるような体制にしていかないといけない」と、この先のビジョンに言及する。

DATA
所在地/〒812-0016 福岡市博多区博多駅南2-9-11
TEL/092-441-0611
設立/1972年6月
資本金/31億5,600万円
事業内容/総合小売業
従業員/10,200人
営業収益/2,243億5,400万円(2019年2月期)
店舗数/117店舗(10月15日現在)
関連会社/イオン㈱はじめイオングループ

http://www.aeon-kyushu.info

(ふくおか経済2019年11月号FACE)